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【大宮vs清水プレビュー】J1残留を誓う大宮は選手主導のミーティングを実施…清水は復帰直後のエース鄭大世に期待

2017.09.29

大宮の大前元紀は古巣の清水との一戦を前に「落ち着いてプレーすれば、いい試合ができると思う」と話す [写真]=J.LEAGUE

大宮アルディージャ 「ホームゲームは自分たちにとって間違いなくプラス」

【プラス材料】
 J1残留へ向けて勝ち点3が欲しいなか、NACK5スタジアム大宮で戦えるメリットは大きい。大前元紀は「ホームゲームは自分たちにとって間違いなくプラス。落ち着いてプレーすれば、いい試合ができると思う」と自信を見せる。

 清水相手の通算成績は6勝8分12敗。6勝は全てホームで挙げたものだ。メンバーが違ったとはいえ、今年5月24日にNACK5スタジアム大宮で開催されたルヴァン杯のグループステージ第6節でも、高山和真、黒川淳史、岩上祐三、奥井諒の得点で4-0の勝利を収めている。選手たちには「相性がいい相手」というイメージがある。


 27日の練習前には、選手主導のミーティングが行われた。全員がJ1残留へ向けた危機感を共有しており、「絶対に負けられない」という強い思いを抱いている。

【マイナス材料】
 リーグ戦はここ5試合勝ちがないチームのなかで、G大阪、磐田を相手に2試合連続ゴールと一人気を吐いていたマテウスが、警告の累積で出場停止となる。積極的な仕掛けと思い切りの良いフィニッシュで攻撃のアクセントになり、個人の能力で局面を打開できるジョーカー的な存在だけに、得点力不足に拍車がかかる恐れがある。

 第8節から18試合連続フル出場を継続していた和田拓也が、前々節のG大阪戦で負った左ハムストリングス肉離れにより全治4週間と診断された。さらに大屋翼も練習中に足を痛めて戦線離脱。左サイドバックの1番手と2番手が欠場となる。

 勝利から遠ざかっていることで消極的になり、ミスを恐れて前への推進力が落ちている。ボールホルダーへの寄せが甘く、及び腰になってラインが下がり、そこを突かれて失点という悪い流れが続いている。

文:totoONE編集部

清水エスパルス 鄭大世とチアゴ・アウベスの強力2トップは3カ月ぶり

【プラス材料】
 1-3で敗れたとはいえ、リーグ前節の広島戦でエースの鄭大世が交代出場で実戦復帰し、さっそくゴールを決めたことは大きなプラス材料。今節の大宮戦は3カ月ぶりに先発から鄭とチアゴ・アウベスの強力2トップが実現する可能性もあり、得点力の向上が期待できる。

 2人の存在は攻撃の組み立てにおいても威力を発揮する。鄭の強さやチアゴのキープ力によって前線でボールが収まるようになれば、10番の白崎凌兵や司令塔の竹内涼、左サイドバックの松原后といった主力選手たちもより力を発揮しやすくなるだろう。

 元大宮の増田誓志もけがから復帰し、今節で出場するかどうかは微妙だが、ボランチの層が薄い現状では明るい材料と言える。清水としても勝ち点3が欲しい試合だが、勝たなければいけないという意識は17位とJ2降格圏にいる大宮の方が強いはずなので、大宮の焦りを誘う試合運びができれば、優位な展開になり得るだろう。

【マイナス材料】
 前節の広島戦で残留争いの直接対決に敗れ、降格圏と勝ち点4差に縮まってしまった。チーム全体の危機感はかなり強くなっている。それが選手たちのプレッシャーや硬さにつながれば、大きなマイナス材料となり得る。

 また、広島戦では、セットプレーからの失点、得点後すぐの失点、カウンターからの失点と今季の守備の課題となってきた要素が表われて3失点を許した。一時は目立たなくなっていた要素が、まだ課題として残っていることが表面化した。セットプレーやカウンターの守備というのは短期間での修正が難しいこともあるため、今節も不安要素として残る。

 大宮とのリーグ戦対戦成績リーグ戦は8勝8分5敗と勝ち越しているが、NACK5スタジアムでの通算成績は2勝3分4敗と分が悪く、苦手なスタジアムの1つとなっている。

文:totoONE編集部

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