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【ライターコラムfrom金沢】低迷打破へ…GK白井裕人が心がけを促す“声出し”の重要性

現在19位と下位に低迷する金沢。 GKの白井は声出しの重要性を説く [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

 およそ2カ月前、本連載の(好調の背景にある白井裕人の存在…“声”がチームに変化をもたらす)にて、GK白井裕人を取り上げた。その後も、コーチングの声が少ないという課題を改善しようと奮闘しているものの、未だにツエーゲン金沢は変わっていない。結果を見ても7月8日の第22節アビスパ福岡戦を最後に勝利がなく、長いトンネルを抜け出せずにいる。

「みんな気付いていると思うけど、簡単な失点が多い。しかも同じような失点ばかり。こんな簡単に点を取られていたら、勝ち点3は厳しいということは自分たちでも分かっているけど、うまく改善できていないのが現状」と白井は近況を振り返り、「全員が声を出すことが一番の解決策。練習からやっていこうと思う。声を出すのが苦手な選手がいるのも分かるけど、そんなことを言っていたら、上(のレベル)では絶対にやれない。ちょっとウチのチームは静か過ぎる」と続けた。

 さらに、「勝っている時でも、声が出ていると思った試合は1試合もない。欲を言えば、全員、声が枯れるくらいに出さないといけない。特に、真ん中にいる選手は90分通して出し続けないと。声を出すことでやっぱりチームが締まる。声はすぐにできる改善点」と話す。

 この夏、3人の新戦力が加わり、DFラインは右から石田崚真ビョン・ジュンボン庄司朋乃也沼田圭悟の4バック。だが、失点は一向に減らない。「何カ月も一緒にやっているので、プレーの特徴もだいたい分かっている。連携面での不安は特にないけど、新しく入った選手で声を出せるのが(沼田)圭悟くらい。圭悟とは常々、もっと声を出させようという話をしている」と白井。センターバックを務める2人はおとなしく、コーチングが少ない印象を受ける。第32節横浜FC戦に向けたトレーニングでは、味方にコーチングを促す白井の姿があった。「朋乃也、間違っていても良いからどんどんしゃべれ。練習からクセをつけよう!」。

ここ5試合の戦績は1分け4敗。ホームで連戦となる名古屋と大分戦で復調のきっかけをつかみたい [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

「流れの中で崩されることはだいぶ少なくなった。以前と比べて『うわ、やられた』というシーンは減った。あとはスローインも含めたセットプレーで、グッと集中することが大事だと思う。どこかで集中力が切れてしまう選手が多々いることも、失点が多い原因」。セットプレーは「マンツーマンディフェンスなので、相手がどう動いてくるかによって変わってくる。そこは個人の能力で対応するしかない」のが実情だが、集中を切らさないのは最低限だろう。

 チームを変える――。白井から、その先頭に立つ意志が感じられる。ただ、「試合になると一番後ろなので、ちょっと遠い。そこでセンターバックやボランチが声を出してくれると、FWまで聞こえるのでチーム全体が締まる。オレからFWまで声を通すのはなかなか厳しい。声を出せば自分も集中するし、『人に言うだけではダメだから自分もやらないと』という責任感が生まれる。自分に責任感を持たせるためにも声が必要」。

 白井の挑戦は、チーム全員の挑戦であるべきだ。

文=野中拓也
 

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