2017.07.26

【ライターコラムfrom柏】デビュー迫るキム・ボギョン…後半戦のキーマンが柏を加速させる

柏デビューが迫るキム・ボギョン [写真]=鈴木潤
柏レイソルオフィシャル関連でも執筆するフリーライター。

 6月30日のチーム合流から約1カ月。キム・ボギョンが、満を持して柏レイソルでのデビュー戦を迎える。

 登録の関係上、公式戦に出場できない時期が続いていたが、この時期をポジティブに捉え「試合に出られるようになった時に違和感なく入れるように、チーム戦術に慣れる準備をしてきた」とキム・ボギョンは加入からの1カ月間を振り返った。

 キム・ボギョンの印象は、とにかくストイックな練習の虫。全体練習が終わる必ずグラウンドに残り、その日に応じて自分自身に居残りメニューを課し、それを黙々とこなしていく。そしてシュート練習やランニングを終え、ようやく居残り練習が終了したかと思いきや、今度はトレーニングジムに入って筋トレに30分以上を費やす。クラブハウスに引き上げてくるのは、若手選手たちよりも遅いという日も珍しくはない。

 現在は公式戦の出場がないため、あえて身体を追い込んでいるのだろうか。そう質問を投げかけると、どうやらそういうことではないようだ。

強度の高いトレーニングを日々こなしている [写真]=鈴木潤

「チームのトレーニングの強度にもよりますが、今自分がやっていることはベースとして、今後もやっていこうと思います。試合が週1のペースであれば、月火水は自分の身体を追い込んで、コンディションを維持していくつもりです」

 ハードでストイックなメニューをこなすことが、キム・ボギョンのルーティンなのだ。

 また、「チーム戦術に慣れる準備をしてきた」というコメントにもあるように、柏でのデビューを目前に控え、チーム戦術を理解し、チームメイトの特徴をつかむこと、そして自分のプレースタイルをチームメイトに把握してもらうことは不可欠な要素となる。

 柏はJ1第18節アウェイでのセレッソ大阪戦を終えると、柏に戻らずにそのまま大分へ入り天皇杯全日本サッカー選手権大会3回戦を戦った。その後、5日間のオフを挟んだとあって、練習が再開した先週の時点では「ゲーム形式で一緒にプレーをするのは、ほとんどの選手が今週初めて。ボギョンもどこまで動いていいかを探りながらやっていた」(大谷秀和)と、手探りの状態だった。ただ先週一週間、みっちりと戦術練習をこなし、週末には練習試合にも出場したことで、チームへのフィットは一気に加速したはずである。

キム・ボギョンについてコメントした主将・大谷 [写真]=Getty Images

「左利きでボールを触りたいタイプ。パスもつなげるし、プレースタイルもだいぶ分かってきました。あとは試合でどれぐらいできるかですね」(手塚康平)

 柏の若手選手たちは、練習試合を通じてキム・ボギョンの特徴を徐々に把握してきた。何よりキム・ボギョン自身が「練習中よりも試合の方がお互いの呼吸が合い、良い連携ができた。選手個人個人の特徴もだんだん分かってきた」と公式戦出場を前に手応えを感じている点は非常に大きい。

 柏で起用されるとすれば、4-2-3-1の2列目、“3”のいずれかのポジションが予想される。しかしトップ下には中川寛斗、右には伊東純也、左は武富孝介、または大津祐樹と、前半戦の柏の快進撃を支えたアタッカーが顔を揃えている。戦術理解やチームのバランスを考えても、まずはベンチスタートで、切り札的な役割を担うというのが妥当な考えだが、テクニック、パワー、得点力を兼備し、運動量豊富な韓国代表アタッカーがいきなりスタメンに名を連ねる可能性は決してゼロではないだろう。

 いずれにしても、AFCチャンピオンズリーグ出場権とタイトル獲得を狙う柏にとって、キム・ボギョンが後半戦のキーマンになることは間違いない。

文=鈴木潤

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