2017.06.16

【甲府vs柏プレビュー】甲府の吉田達磨監督は古巣との対戦…柏はリーグ9連勝なるか

柏は8連勝中5試合が完封勝利。代表にも招集されたGK中村航輔が安定したプレーを見せている [写真]=J.LEAGUE PHOTOS
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■ヴァンフォーレ甲府 柏をよく知る吉田達磨監督は、いかなる戦い方を選択するか

【プラス材料】
 今節は吉田達磨監督の古巣である柏との対戦。彼は監督、強化担当者、アカデミーの指導者として、柏の主力ほぼ全員と関わってきた。個々の特徴を知っていることは、戦い方を選択する上で重要な材料になるだろう。

 FWドゥドゥも2014年に柏でプレーしていた。今季は負傷で出遅れていたが、5月下旬に加入した新しい理学療法士の下で、目に見えてコンディションが上がっている。個で打開する、決め切るというチームが欠いていた“プラスα”を持つ選手だけに、彼の台頭が結果を左右する可能性はある。

 最終ラインは試合ごとに入れ替わっているが、誰が出ても一定の質を保てている。相手のフリーランニングへ必要以上に釣られない、ハイプレスにハメられないというチャレンジは容易でないが、退場者などのアクシデントが無ければ大崩れはしないだろう。

【マイナス材料】
 チームは現在リーグ戦5試合勝ちなし。前節の仙台戦(0-3)では、阿部翔平が退場処分を受け、小椋祥平も警告の累積でやはり出場停止となっている。つまり主力2名を欠いて首位である柏をホームに迎えざるを得ない状況だ。今節は新井涼平、ボザニッチの二人がインサイドハーフとして起用される見込みだが、攻守の連携、最後の崩しと言った部分は未知数だ。

 シーズンを俯瞰して見ると、昨年までに比べてボールを持つ、試合を落ち着かせるという部分は進歩している。その一方で保持率の上昇が得点につながっていない。第14節を終えて10得点という数字は、J1全体でも最少の大宮に次ぐ少なさ。複数得点は堀米勇輝だけという状況で、セットプレー以外の「形」を模索中だ。

文:大島和人

■柏レイソル 21年ぶりの8連勝、安定した守備が好調を支える

【プラス材料】
 リーグ前節は浦和との大一番を1-0で制し、21年ぶりの8連勝で首位を堅持した。浦和戦の勝利が、この8連勝中5試合目の完封勝利となったように、相変わらず守備の安定が際立つ。ハイプレスを仕掛けるスタイルとあって、フィジカル的にも疲労が蓄積していたが、今回の中断期間を選手たちの体力回復や休養に充てることができたのは非常に大きい。

 同時に8連勝とはいえ、ここまでの課題を明確にし、その修正・改善にも努めてきた。中村航輔は日本代表初キャップこそならなかったが、アジア最終予選を経験し、向上心を増して帰ってきたことだろう。

 けが人もこの代表ウィーク中に戦列復帰を果たし、長期離脱中のドゥドゥを除く全選手が揃った。ポジション争いが激化する点も、チーム力の向上を促す要因になりそうだ。

【マイナス材料】
 まず、気がかりな点は“大一番”として必勝を期して臨んだ浦和戦に勝利したことで、今週末の試合にメンタリティーのリバウンドが発生しないかどうか。あのテンションの高い試合をこなした反動で、もし気持ちが乗らない、モチベーションが上がらないという事態にでもなれば、相手の指揮官は柏を知り尽くした吉田達磨監督である。何かしらの策を講じ、柏の出方を封じてくるに違いない。そうでなくとも、現在の柏スタイルの生みの親でもある吉田監督は、戦術的なウィークポイントも見抜いているだろう。

 また、昨季は山梨中銀スタジアムで5年ぶりの勝利を収めているが、アウェイの甲府戦は過去公式戦で8度対戦し、2勝3分3敗と負け越し。相性は良くない。

文:鈴木潤

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