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【大宮vs鳥栖プレビュー】ルヴァン杯で新監督の初陣を勝利で飾った大宮…鳥栖はチーム内競争がプラスに作用しそう

2017.06.02

監督交代に踏み切った大宮。5月31日のルヴァン杯では磐田を2-1を下し、新監督の初陣を飾った [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

大宮アルディージャ 新監督は「選手からの信頼もある」

【プラス材料】
 リーグ前節、柏戦での逆転負けを受け、渋谷洋樹監督を解任。伊藤彰氏が新監督としてチームを指揮することになった。J2優勝、J1最高順位の5位を実現した功労者を切るという思い切った決断を、最下位から抜け出せずにいるチームの起爆剤とするしかない。

 伊藤新監督は2007年に大宮U-12コーチとして指導を始め、ジュニアユース&ユース監督を歴任。強化本部長の松本大樹氏は「戦術に長けていて、選手からの信頼もある」と期待を寄せている。


 新たなスタートを切ったチームは、5月31日に行われたルヴァン杯の磐田戦で劇的な勝利を収めた。大前元紀が開始9分で一発退場する苦しい展開のなか、江坂任が先制に成功。数的不利な状況で一時は追いつかれたが、後半アディショナルタイムに岩上祐三が清水慎太郎のアシストからネットを揺らし、2-1で新監督の初陣を飾った。リーグ戦の嫌な流れを断ち切れそうな、アウェイでの白星だった。

【マイナス材料】
 今季の大宮は勝利を重ねることができず、苦しい戦いが続いている。

 さいたまダービーで浦和を撃破した3日後のルヴァン杯で仙台に敗戦し、リーグ戦の第11節では仙台に競り勝つも翌節はC大阪に完封負け。清水とのルヴァン杯で4-0の快勝を収めながら、3日後のリーグ戦では柏に2-4で逆転負けを喫した。いまだに連勝がない。31日のルヴァン杯では数的不利な状況にも屈さずアウェイで磐田を下したが、果たして……。

 鳥栖との対戦成績は16勝7分9敗と大きく勝ち越しているが、NACK5スタジアム大宮では3戦して2分1敗。勝ちに恵まれていない。ホームでの勝利は2012年、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場でのゲームまでさかのぼらないといけない。J1昇格前の04年8月、改修前の大宮公園サッカー場では勝利を収めているが、はるか昔の話だ。

文:totoONE編集部

サガン鳥栖 ルヴァン杯でイバルボが移籍後初ゴール

【プラス材料】
 5月31日にアウェイで行われたルヴァン杯の甲府戦は鳥栖にとって初物づくしとなった。

 まず、マッシモ・フィッカデンティ体制で昨季から未勝利だったルヴァン杯で初勝利。さらに今季アウェイ初勝利に、今季初の逆転勝ち、初の公式戦連勝、イバルボの移籍後初ゴール。前節を終えて鳥栖のルヴァン杯敗退は決まっていたが、選手たちはモチベーションを落とすことなく、プロとして結果をしっかりと手にした。

 3-2で甲府を下したこの試合にはリーグ戦で出場機会の少ない選手が主に先発したが、この勝利はレギュラー陣に大きな刺激となるはず。イバルボだけでなく、MF水野晃樹やFW富山貴光など攻撃陣がゴールという結果を出しており、チーム内競争が激化するのもチームにとってプラスだ。

【マイナス材料】
 ルヴァン杯の甲府戦には逆転勝利したものの、先制される嫌な展開となった。

 というのも、今季の鳥栖はリーグ戦でいまだ逆転勝ちがないからだ。先制されると勝てないうえ、リーグ戦ではアウェイでも勝利がない。5連勝しているホームゲームはいずれも無失点での勝利となっている。堅い守備から自分たちのリズムを作って試合の出動権を握る鳥栖だけに、先制されると苦しい展開になる。

 また、DF陣の疲労も懸念材料だ。ルヴァン杯の甲府戦はフル出場していないとはいえ、キム・ミンヒョク、青木剛、吉田豊はアウェイでの連戦となるだけに、どれだけ回復できるかも勝敗のポイントになる。最後に意地を見せたルヴァン杯のような粘り強い戦い方が求められる。

文:荒木英喜

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