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【広島vs磐田プレビュー】広島は選手同士の競争激化がプラスに作用…磐田は川又堅碁とアダイウトンの連係がカギ

2017.05.26

磐田のFW川又堅碁はリーグ戦はここまで3ゴール。リーグ戦は4戦勝利なしのチームを浮上させる働きが期待される [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

サンフレッチェ広島 アンデルソンはここ3試合で2得点1アシスト

【プラス材料】
 リーグ前節の甲府戦、ようやく今季2勝目を挙げて16位に浮上。今節の結果次第では降格圏脱出の可能性もある。しかも、昨年8月13日の対湘南戦以来となる逆転勝利はチームに勢いをつけるに十分だ。

 特に期待されるのは攻撃陣で、前節に抜擢されて柴崎晃誠の同点ゴールの起点となった皆川佑介は木曜日の練習試合で2得点を記録。ここ3試合で2得点1アシストと結果を出し続けているアンデルソンも、決定的なシーンを何度も創出していた。


 彼ら2人をコーディネートしている柴崎晃誠も好調だが、サブ組でプレーしているフェリペ・シウバが見事なアイディアを次々と披露。「俺を使え」という強い意識を見せつけている。先発から外れている千葉和彦もポジションを取り戻すべく、熱いプレーを続けており、競争が激化していることもポジティブだ。

【マイナス材料】
 リーグ前節も先制点を奪われており、今季はここまで12試合中11試合で失点している。しかも、先制点を失った試合は8試合を数え、常にビハインドの状況でゲームを進めている状況だ。

 もちろん、甲府戦では失点した後に修正し、後半は相手シュートを1本だけに抑えてはいるが、「もっとボールを保持して動かしていきたい」と塩谷司は言う。失点シーンを振り返っても、広島らしくないパス交換のミスをつかれたもので、自分たちで試合を苦しくしているような状況だ。

 2試合連続複数得点と攻撃では結果も出しつつあるだけに、守備の再構築を急がないと勝利には直結しない。ボールをつなぎ、動かす広島のスタイルを考えれば、守備の修正は攻撃の精度アップを必要とする。自分たちが攻撃している時のミスをできるかぎり少なくすることが、大きなポイントなのだ。

文:紫熊倶楽部 中野和也

ジュビロ磐田 MF中村俊輔の負傷離脱は大きな痛手

【プラス材料】
 リーグ戦は川崎、柏との直近2試合はともに0-2で敗れたが、シュート数は相手を上回った。川崎戦で11本、柏戦で13本と増えていて、柏戦は決定機も多かった。フィニッシュの精度に問題はあるが、4試合ぶりのゴールは徐々に近づいている印象がある。

 リーグ前節の柏戦では今季初めて2トップを採用した。突破力に優れた川又堅碁とアダイウトンの連係が深まれば、攻撃力の向上は間違いない。

 広島との敵地戦は8勝2分け13敗と相性が悪く、2009年の7月以来、相手スタジアムでは白星がない。しかし、今季は鹿島との敵地戦で7年ぶりの勝利を飾り、ルヴァン杯の清水戦は15年ぶりにIAIスタジアム日本平で白星を挙げた。今節も鬼門を突破し、広島との敵地戦で5試合ぶりの勝利を飾りたいところだ。

【マイナス材料】
 リーグ戦は3戦連続無得点で4戦未勝利。好内容に結果が伴わない試合が続き、苦しい状況だ。

 得点力不足はもちろんだが、シーズン当初にあった守備の粘り強さも失われている。川崎戦と柏戦は寄せの甘さが目立ち、あっさりと2失点。安定感ある守備を取り戻さなければ、今節も苦戦は間違いない。

 追い打ちをかけるように、元日本代表MF中村俊輔が23日の練習中に左太ももを痛めて全治約3週間と診断された。プレー面はもちろん、精神的な支柱でもある司令塔の離脱がチームに与える影響は計り知れない。

 さらに、今季全試合先発の川辺駿は期限付き移籍元の広島との契約で出場できない。前節の柏戦ではチーム最多4本のシュートを放つなど攻撃で存在感を見せていた。今季は豊富な運動量で中盤のスペースを埋めて守備でも貢献していたボランチの不在も痛い。

文:totoONE編集部

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