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【新潟vs札幌プレビュー】新潟は呂比須ワグナー新監督の初陣を飾れるか…札幌は過去新潟と互角の戦いを演じる

2017.05.19

リーグ前節はG大阪に敗れた札幌だが、内容は上々。手応えを掴んだ選手も多い様子だ [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

アルビレックス新潟 新監督の到来が起爆剤となるか

【プラス材料】
 呂比須ワグナー新監督が着任して、今節の札幌戦までの準備期間は4日。従来の4-4-2から4-2-3-1、3-4-3へのチャレンジ、さらに守備の再組織化と、意欲的にトレーニングを重ねた。適材適所と選手の個性を意識し、選手のポテンシャルを最大限に引き出すことを目指す。

 テーマは、「新潟のDNAである堅い守備と、速い攻撃を取り戻すこと」(呂比須監督)。攻撃、守備ともにチームは多くの課題を抱えるが、守備の整備から再建は始まった。さらに指揮官は、「ここ(チーム)にいる選手たちは、全員それだけのクオリティーがあるから。スイッチボタンを押せばすべてうまく動くというわけではないし、簡単ではないが、お互いに声を掛け合って、モチベーション高く、一歩ずつやっていこう」と、メンタル面での準備にも力を入れて初陣に臨む。


【マイナス材料】
 短い準備期間ながら、呂比須監督がチームに施した戦術的な変更点はかなりのものがある。「堅守から速攻」という方向性は、三浦文丈前監督から続くが、それをピッチで表現するための方法、アプローチが大きく変わる可能性がある。選手1人1人がしっかりと理解し、整理して試合に臨まなければならない。

 リーグ前節、浦和に1-6で大敗し、ついに最下位となった。新監督のもと、空気が刷新されて密度の濃いトレーニングが重ねられたが、いかに重圧をはねのけてテンションの高い試合への入り方ができるか。

 リーグ戦のホームでの勝利は、昨年8月が最後。誰もが渇望する勝ち点3をつかみ取るには、尽きない闘争心と冷静さの、両方が求められる。

文:totoONE編集部

北海道コンサドーレ札幌 前節負傷から復帰のマセードが存在感を示す

【プラス材料】
 リーグ前節はG大阪にホームで敗れたものの(0-2)、チーム全体としてハードワークを継続し、上位チームに簡単には屈しない戦いをしっかりと演じてみせた。どのチームと対峙をしても、ある程度の接戦には持ち込めるという手応えを掴んだ選手も多い様子だ。

 そして、その前節からほぼメンバーを変更することなく今節に挑めることもこの試合に関しては大きなプラス材料と言っていいだろう。前節と同様のパフォーマンスを演じることができれば、勝機はかなり高く保てそうだ。

 そして、前節は負傷から復帰したマセードが途中出場し、得意のピンポイントクロスなどで好機を演出するなど、存在感を示した。よりコンディションが高まっているであろうこの試合でもジョーカーとして、より質の高い仕事をこなせ得るだろう。

【マイナス材料】
 今季、ここまでリーグ戦ではアウェイでの勝ち星がなく、数字上の話ではあるがアウェイゲームを苦手としていることになる。直近のアウェイ戦でも、磐田相手に2点を先行しながらも、そこから追加点を奪いきれず逆に失点を重ねて同点に追いつかれてしまった。目標であるJ1残留を果たすためには敵地でも着実に勝ち点を積み上げる必要性があることは選手達も自覚しており、アウェイ戦へのネガティブイメージをいち早く払拭したいところである。

 また、マイナス材料という表現は適していないかもしれないが、相手は監督交代後初戦。チームは高いモチベーションとテンションを持って挑んでくるだろうし、スタジアムも同様の雰囲気になると予想される。

文:totoONE編集部


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