2017.03.17

【土屋雅史氏のJ2展望】今節はGKの得点にまつわるジンクスに着目…10人の“明治関係者”が集う一戦は「0」推し

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 1点ビハインドの後半アディショナルタイム。前線まで駆け上がっていたゴールキーパーの佐藤昭大が上里一将のコーナーキックを山形ゴールに叩き込み、2試合続けての劇的な同点弾で勝ち点1を手にした前節の熊本。佐藤はJリーグの公式戦で得点を記録した8人目のゴールキーパーとなりました。そんなせっかくのタイミングなので、今回は過去に守護神がゴールを決めるという非常にレアな経験をしたチームが、その次の公式戦ではどういう結果になったのかを一覧にしてみました。

田北雄気(浦和) 1996年11月9日 J1第30節 浦和 3×0 横浜F
→ シーズン最終戦のため該当試合なし
松永成立(京都) 1999年4月7日 ナビスコ杯1回戦第1戦 山形 0×5 京都
→ 1999年4月10日 J1-1st第6節 京都 1×2(Vゴール) 鹿島
菅野孝憲(横浜C) 2004年7月10日 J2第22節 横浜C 3×0 鳥栖
→ 2004年7月24日 J2第23節 札幌 0×0 横浜C
高木義成(東京V) 2006年7月12日 J2第27節 仙台 1×2 東京V
→ 2004年7月16日 J2第24節 東京V 4×2 徳島
村山智彦(松本) 2013年11月10日 J2第40節 松本2×3山形
→ 2013年11月17日 J2第41節 長崎 0×1 松本
土井康平(盛岡) 2014年6月15日 J3第16節 長野 3×2 盛岡
→2014年6月22日J3第17節 盛岡 3×1 J-22
山岸範宏(山形) 2014年11月30日 J1昇格プレーオフ準決勝 磐田 1×2 山形
→ 2014年12月7日 J1昇格プレーオフ決勝 千葉 0×1 山形

 田北・現横浜Cコーチの得点はシーズン最終戦だったので、それを除いた全6例を見てみると、得点を挙げたゴールキーパーは例外なく次の公式戦も出場しており、結果は4勝1分1敗。松永・現横浜Mコーチが経験した敗戦もVゴールによるものであり、90分間という括りで考えると、とりあえず負けることはないのかなと。確かに何でも起こり得るのがサッカーではあるものの、さすがにゴールキーパーの得点はなかなか起こり得ることではないので、その勢いが次のゲームにも持ち越されるはずだと、データの面では言えそうです。佐藤を擁する熊本の今節は、アウェイでの福岡戦。現在2連勝中と上り調子の相手ではありますが、ここは佐藤のJリーグ史上でも稀にみるケースを実現した勢いが勝ると予想し、熊本勝利の「2」で勝負します!

 前節は揃って無得点での黒星を喫し、巻き返しという意味でも勝ち点3が求められる名古屋と水戸。この両チームはJリーグ参入以降、一度も同じカテゴリーに所属するシーズンがなかったため、今回が記念すべき初顔合わせとなります。そんな両チームの共通項として無視できないのが『明治大学』というキーワードです。

 まずは今シーズンから水戸に加わった林陵平。早くも第2節の金沢戦で移籍後初ゴールを記録し、ストライカーとしての矜持を見せ付けましたが、その林と明治で同級生だったのが、シーズン開幕直前に加入が決まり、4年ぶりのチーム復帰となった橋本晃司。チームの中心としてゲームをコントロールする姿に、懐かしさを覚えているホーリーホックサポーターも少なくないと思います。

 クラブのレジェンドとも言うべき本間幸司とのポジション争いを制し、守護神の座を掴んでいるのが、林と橋本の2年後輩に当たる笠原昂史。前節は退場者を出した終盤に立て続けの失点を喫し、4失点での敗戦となったものの、開幕2試合は少なくない好セーブを見せており、そのポテンシャルは十分に披露しています。そんな笠原が明治時代に、同い年のチームメイトとして共にプレーしていたのが名古屋の小林裕紀。今シーズンから加入した小林は、第2節の前半で交替を命じられ、前節はベンチ外でしたが、それもある意味で期待値の高さの現れ。副キャプテンにも任命されるなど、1年でのJ1復帰を狙うチームの中核を担ってくべき存在であることは間違いありません。

 昨シーズンは琉球でJ3得点ランク3位の13ゴールを記録し、水戸へと移籍してきた田中恵太も、笠原と小林にとって明治の1年後輩。ここ2試合は途中出場を果たしており、J2初ゴールが待たれる所です。また、今シーズンのベンチ入りはまだありませんが、“ルーベン”こと山村佑樹も田中の1年後輩であり、5人の明治OBがやはり明治大サッカー部をコーチとして指導していた西ヶ谷隆之監督の下で日々トレーニングを積んでいます。

 名古屋に目を移すと、山村の同級生でもある矢田旭がようやく前節の千葉戦でベンチ入りを果たしていますが、矢田の4年時に明治へ入学してきた高橋諒はここまでの3試合でいずれもメンバー外という苦しい開幕に。ただ、高橋と同級生の和泉竜司はタレントが居並ぶ中で右ウイングバックという新境地にもしっかり順応し、全3試合で堂々フル出場。早々に風間八宏新監督の信頼を勝ち獲った感があります。

 西ヶ谷監督を含めれば両チーム合わせて10人の“明治関係者”が在籍しているこの一戦。ここまで振れ幅の大きなゲームが続いている水戸ではあるものの、チームの継続性では名古屋に比べて一日の長が。やや不安定な内容が続いている名古屋の現状も考慮し、今回はドロー決着の「0」を予想したいと思っています。

文=土屋雅史

予想難易度が高いとされるJ2は、toto当せんのカギを握る重要な要素の一つ。国内サッカー事情に精通した土屋雅史氏がJ2を徹底解剖する! 『今週のJ2(http://www.totoone.jp/j2/)』はサッカーくじtoto予想サイト『totoONE(http://www.totoone.jp/)』にて好評連載中。
※本文中の「1」はホームチーム勝利、「0」は引き分け、「2」はアウェーチーム勝利。

■明治安田生命J2リーグ第4節
2017年3月18日(土)14時キックオフ
名古屋グランパスvs水戸ホーリーホック(パロマ瑞穂スタジアム)

■明治安田生命J2リーグ第4節
2017年3月19日(日)14時キックオフ
アビスパ福岡vsロアッソ熊本(レベルファイブスタジアム)

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