2016.11.09

【土屋雅史氏のJ2展望】前節勝利で5位浮上の京都が愛媛と激突…攻撃陣を牽引する堀米の“恩返し弾”に期待

チームトップとなる7得点を挙げ、京都を牽引する堀米 [写真]=Getty Images
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 16勝11分13敗で7位FC町田ゼルビアを率いる相馬直樹監督と、23勝12分5敗でとうとう北海道コンサドーレ札幌と勝ち点差で並んだ2位松本山雅FCを指揮する反町康治監督。この2人の監督の共通項は、静岡の名門、清水東高校出身ということ。そして、その清水東高校を母校に持つ指導者はJリーグの監督経験者の中でも一大勢力を形成しているのです。

 Jリーグ参入直前のジュビロ磐田を率いていたのは、女優の長澤まさみさんの父としても知られる長澤和明氏。高校2年時には静岡を制し、全国の舞台でも準優勝を果たします。その長澤氏の2年後輩に当たるのが内山篤氏。2007年シーズンの途中からやはり磐田の監督を務めますが、翌シーズン途中で退任。どちらかと言うと、先日のU-19アジア選手権で5大会ぶりに世界の切符を勝ち獲ったチームの指揮官というイメージの方が強いかもしれません。

 選手権予選で5年ぶりに決勝ヘ進んだ1979年の主力は大木武氏。2005年に入れ替え戦でヴァンフォーレ甲府をJ1昇格へ導くと、その個性的なスタイルは一躍サッカーファンの知るところに。京都サンガF.C.では2年続けてJ1昇格プレーオフで涙を飲みましたが、とにかくサッカーが大好きな人柄には個人的に私も魅了されています。その大木氏の2年後輩が反町監督。在学中は高校総体連覇に選手権準優勝。監督としてもアルビレックス新潟、湘南ベルマーレ、松本と3つのクラブをJ1昇格へ導くなど、その手腕には定評あり。ちなみに、同期にはベガルタ仙台を2007年に率い、現在は甲府のコーチを務める望月達也氏がいたことも付け加えておきます。

 清水東史上で忘れるわけにはいかないのが“三羽ガラス”。2年時に選手権優勝、3年時に選手権準優勝を果たすなど、まさにスーパースターとして高校サッカー界に君臨。大榎克己氏は昨シーズンの途中まで清水エスパルスで監督を経験し、長谷川健太氏は説明するまでもなく、清水で6シーズンに渡って指揮を執ると、ガンバ大阪ではリーグ戦、カップ戦、天皇杯の3冠を達成。国内有数の名将という評価は揺るぎません。その“三羽ガラス”と入れ替わりで清水東の門を叩いたのが、今シーズンのファジアーノ岡山をJ1昇格争いへと導いている長澤徹氏。愛媛からの越境で入学した長澤氏は、3年時の選手権予選決勝で敗れたために全国は経験できず。自身はFC東京で指導経験を積み、昨シーズンから監督に就任した岡山を2年で好チームに仕上げてきました。

 そして、清水東を6年ぶりの全国へ導いた1989年のキャプテンが相馬監督。2年に札幌の社長を務める野々村芳和氏、1年にU-16日本代表コーチの斎藤俊秀氏を擁したチームをまとめていた相馬監督は、当時から指導者になりそうなインテリジェンスを感じさせるプレーヤーだったように記憶しています。ということで、まったくゲーム予想とは関係のない内容になってしまいましたが(笑)、この一戦は札幌次第で首位浮上の可能性のある松本がコンディション面、モチベーション面で上回ると考え、高校の“先輩”が勝利することになる「2」で勝負したいと思います。

 第30節から5試合未勝利で、一時はプレーオフ圏外となる7位との勝ち点差を「4」まで詰められたものの、ここにきて再び一気に復調傾向にあり、前節の勝利で久々に5位へ浮上した京都。その京都で第6節以降全試合でスタメン出場を果たし、チームトップの7ゴールを挙げて京都を牽引している堀米勇輝にとって、今節は思い出深い古巣との対戦となります。

 宇佐美貴史(アウグスブルク)や柴崎岳(鹿島アントラーズ)と同世代のいわゆる“プラチナ世代”にあたる堀米は、ジュニアユースから加わった甲府で頭角を現し、2009年にはFIFA U-17ワールドカップにも主力として臨み、ネイマールやフェリペ・コウチーニョとも対峙。その卓越した左足のスキルで“甲府の下部組織最高傑作”として大いに将来を期待される中で、高校3年時の2010年8月にプロ契約を締結します。

 ただ、甲府では完全にレギュラーを確保するまでには至らず、2013年シーズンの途中でロアッソ熊本へ期限付き移籍で加入しますが、その熊本の地で藤本主税、北嶋秀朗、南雄太というベテラン3人の薫陶を受け、改めてサッカーに対する自身の姿勢や考え方を見つめ直す時間を得ることになります。当初は3カ月だった期限付き移籍を延長し、結局シーズン終了まで熊本で過ごした堀米が、次の主戦場として翌シーズンに再び期限付きで加わったのが愛媛であり、ここで指揮官として出会ったのが現在は京都を率いている石丸清隆監督。当初から堀米を高く評価していた石丸監督の下、開幕から定位置を確保したレフティは、最終的にリーグ戦全42試合にスタメン出場。とうとう完全なブレイクを果たすことに成功したわけです。

 そして守備的なチーム戦術の中で、満足に出場機会を得られなかった甲府での2015年シーズンを経て、堀米は恩師とも言うべき石丸監督のオファーを受ける格好で、完全移籍での京都加入を決断。始動直後の負傷で開幕には間に合わなかったものの、復帰以降は全試合出場を続けており、とりわけエスクデロ競飛王とのコンビネーションは、対戦相手を悩ませる高いクオリティを誇っています。

 そんな堀米にとってみれば、前節の熊本戦と今節の愛媛戦は自らのフットボーラーとしての価値を再認識させてくれた思い出のクラブとの連戦。その堀米との対戦を楽しみにしているであろう愛媛サポーターの皆さんには申し訳ありませんが、堀米の“恩返し弾”にも期待しつつ、双方の状況も考慮して、ここはホーム勝利の「1」にマークします!

文=土屋雅史

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※本文中の「1」はホームチーム勝利、「0」は引き分け、「2」はアウェーチーム勝利。

■明治安田生命J2リーグ第41節
2016年11月12日(土)14時キックオフ
FC町田ゼルビアvs松本山雅FC(町田市立陸上競技場)

■明治安田生命J2リーグ第41節
2016年11月12日(土)14時キックオフ
京都サンガF.C.vs愛媛FC(京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場)

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