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【柏vs大宮プレビュー】年間4位を争う両者が激突 相性面ではアウェイチームに分

2016.10.28

柏レイソル 年間4位を懸けた大一番で大谷が先発濃厚

 2014年にリーグ4位になり、G大阪の天皇杯優勝によってAFCチャンピオンズリーグ出場権を得た柏は、年間4位を確保することがどれほど重要か、2年前の経験から理解しているはずだった。


 しかし、前節の鳥栖戦は勝てば単独4位になれるチャンスだったにもかかわらず、低調なパフォーマンスに終始し、8月から続いていた公式戦8戦無敗がストップ。ディエゴ・オリヴェイラの欠場とU-19日本代表でチームを離れている中山雄太の穴が想像以上に大きいことを感じさせた。

 今節は4位大宮との直接対決である。勝てば大宮を追い抜き、年間4位のチャンスが大きく広がる一方で、敗れれば5位以下が決定するという勝利が義務づけられた試合となる。この年間4位が懸かる大一番で、チームの支柱であるキャプテンの大谷秀和がスタメンに復帰する可能性が出てきた。また、鳥栖戦は後半から出場して好プレーを見せた武富孝介とクリスティアーノもスタメン出場が予想される。特にクリスティアーノは前節でリーグ15得点目を挙げて自身のJリーグキャリアハイを更新した。今節もディエゴ・オリヴェイラの出場が微妙なだけに、クリスティアーノの得点力には大きな期待がかかる。

 そしてカギを握るのは田中順也だ。コンディションが上がらず、長らくサブに甘んじる日々が続いたが、ようやく調子を取り戻し、前節は復活を印象づける左足シュートで約半年ぶりのゴールを記録した。過去の対戦では、大宮相手に相性が良い田中。復活を果たした背番号9の活躍を、チームの勝利に結びつけたい。(鈴木潤)

大宮アルディージャ 柏では4勝2分1敗、スタジアム相性の良さを生かせるか

 大宮は、前節の湘南戦に3-2で勝利して、年間順位で4位に浮上した。得失点差を考えると、残り2節で3位に浮上することは現実的でないが、この順位をキープして、AFCチャンピオンズリーグ出場権獲得へ望みをつなげたい。年間の獲得勝ち点を更新してきたが、ここに新たな目標ができたのは良い材料だろう。

 その湘南戦では、今季コンスタントにゴールを挙げられていなかったFWムルジャが2ゴールを記録。7試合ぶりに決めたゴールによって、真面目なセルビア人ストライカーの肩の荷も軽くなったはずだ。ここまで2ndステージはリーグで2番目に少ない16失点を誇った守備陣に助けられてきたが、この4試合で10得点と攻撃面で結果が出てきていることは、チームの地力がついてきた証と言えるだろう。今節で対戦する柏とは通算成績で勝ち越している上に、会場となる柏では、7試合を戦って4勝2分1敗と好成績を残している。相性の良いスタジアムから、勝ち点3を持ち帰りたい。

 戦力面では、前節の試合で途中交代した沼田圭悟と菊地光将の状態に不安がある。沼田の務めていた左サイドバックには、DF大屋翼も出場停止から戻ってくるが、ゴール前で体を張った守備を見せたDF渡部大輔をそのまま起用することが予想される。チームは9試合負けなしだが、今季は3連勝が一度もない。2ndステージの順位では6位と一つ上の順位にいる相手を破り、チームの力を証明したい。(totoONE編集部)

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