2016.09.28

【J2プレビュー】金沢と対する京都。攻撃陣の奮起で白星奪取へ

京都サンガF.C.を中心に取材するサッカーライター

 10月2日(日)に開催されるJ2第34節、京都サンガF.C.はツエーゲン金沢と対戦する。前節をスコアレスドローで終わった京都にとって、2週連続となる西京極でのホームゲームで勝利を逃すわけにはいかない。

 京都にとって目下の課題は得点力不足だ。第29節・町田ゼルビア戦での勝利以降、4試合続けてゴールが決まっていない。それぞれの試合を紐解いてみると、第30節は首位を独走する北海道コンサドーレ札幌を相手に守備重視で臨んでおり、第31節・松本山雅戦は敵地で主力選手が複数欠場する苦しい台所事情という背景が存在する。ただ、その後の2試合は言い逃れのできない試合だった。第31節は序盤こそ攻守が機能していたが、セットプレーから先制点を奪われると、結果が出ていないことによる焦りが出てしまう。結果、「自分たちから壊れてしまった」(石丸清隆監督)。第32節は守備を固めてきたギラヴァンツ北九州を崩しきれず、20本以上のシュートを放ちながらノーゴールに終わった。

 点が取れない理由は試合毎に存在するが、共通するのは攻撃の連動性の乏しさだ。敵陣まではボールを運べても、最後の局面を攻略してフィニッシュまで持ち込めるシーンが少ない。相手が最も警戒するエリアだけに崩すのは簡単ではないが、判断の早さやプレーの精度、それらを繰り返し実行し続ける積極性と運動量を発揮しなければならない。チャンスが作れていないわけではないが、その決定機を生かせない場面が目に付くのも事実だ。チームの最多得点者はMFの堀米勇輝で6点。FWではイ・ヨンジェの4点が最多だ。ストライカー不在をいまさら嘆いても仕方がない。現状ではチャンスの数と質を高めていくことに解決策を見出していきたい。

 相手が守備を固める前に攻めきってしまうのも有効だ。相手がボールを持ったときに高い位置からプレッシャーを掛けてボールを奪い、カウンターを仕掛けることは意識しておきたい。守備面に関しては、前節で改善の跡が見られる。北九州戦の3日前、DF菅沼駿哉の提案によりDFやボランチの選手が集まって、映像を見ながら意見交換をして守備の意思統一を図った。前線からの守備についても、石丸監督から攻撃陣に改めて徹底されている。金沢はビルドアップを苦手とするだけに、前線からのプレッシャーを実行していきたい。

 金沢は現在22チーム中21位と残留争いの渦中にいるが、前節は3-1で快勝しており、勢いに乗って西京極へと乗り込む。4-4-2のゾーンディフェンスで守備を固め、奪ってからの素早い攻撃でゴールを目指すスタイルだ。前線には今季6点でチーム最多得点をあげているFW山崎雅人を擁する。前回対戦でもゴールを決めており、今節も期待が集まる。ただ、チームとしての総得点はリーグワースト2位、総失点がリーグワースト3位と苦しんでいる。前節からの良い流れを継続できるかどうか、試合の入り方が重要になってくるだろう。

 6月の前回対戦では序盤に京都が先制点を奪うなど試合を優位に進めたが、その流れを維持できずに後半に金沢が追いついてドローに終わった。今回はどのような戦いが繰り広げられるのか。京都にとってはプレーオフへ向けてチームの完成度を高めるために、金沢にとっては残留へ向けて勝ち点を積み上げるために、大きな意味を持つ試合となる。

文=雨堤俊祐

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