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【名古屋vsG大阪プレビュー】J1残留へ好材料が揃う名古屋 G大阪戦勝利のカギは先制点

2016.09.16

名古屋グランパス 厳しい戦いが続くも好材料多数、守備陣強化で勝ち点獲得を目指す

 リーグ戦前節は川又堅碁が古巣相手に挙げたゴールを守り切っての辛勝を収め、実に5月4日の横浜F・マリノス戦以来、リーグ戦19試合ぶりの勝利を手に入れた。残留争いのライバル相手に奪った“勝ち点6”の効果は大きく、ヴァンフォーレ甲府も敗れたために残留圏との差は4ポイントに。難しいと思われてきたJ1残留への望みは大きく膨らんできている。それだけに重要なのは、ここから勝ち点を着実に積み上げていくこと。今節の相手は2ndステージで優勝を争っているG大阪だが、相手がどこであろうと勝利を目指し、最低でも勝ち点「1」を積み上げる努力をしていかなければいけない。


上位陣相手に持ち前のポゼッションが通用するかは大きな見どころの一つだが、それ以上に肝となるのはサイドの攻防と見る。前節の新潟戦では相手が布陣を変えてきたこともあり、サイドで主導権を握られ、3トップまでもが守勢に回ってしまった。結果、攻撃はほとんど良いところを見せられず、得点も川又のセットプレー1本のみ。3トップを組むチームとして、サイド攻撃で相手を押し込みたいのは間違いなく、G大阪のアグレッシブなサイドプレーヤーたちを自陣にくぎづけにするぐらいの攻撃性を出していきたいところ。また、ディフェンスラインは磯村亮太が出場停止のために安田理大と古林将太のセットとなることが濃厚で、組み替えられたディフェンスラインの出来も試合の流れを左右することになるだろう。

 一方でチームには好材料も多く、久々の勝利で自信を取り戻しただけでなく、その中心人物として存在感を見せた田中マルクス闘莉王も日ごとにコンディションを上げてきている。ぶっつけ本番だった新潟戦でも好パフォーマンスを見せた稀代の名センターバックは、戦友も多いG大阪との試合でさらに燃えたぎり、さらなる好プレーを見せてくれそうな予感も漂ってきた。イ・スンヒが出場停止から戻り、中盤での守備力が向上することもプラス材料。闘莉王の前に強力なフィルターがいる構図はバランスも良く、G大阪の攻撃力を跳ね返すという意味でも心強い。決して一筋縄ではいかない対戦だが、今の名古屋は常にチャレンジャー。勝つ可能性を追求し続け、積極的に戦うのみである。(今井雄一朗)

ガンバ大阪 2ndステージ優勝へのポイントは”先制点献上”という悪癖の払拭

 ルヴァン杯準々決勝、サンフレッチェ広島戦の勢いをつなげるかのように、リーグ戦前節のヴァンフォーレ甲府戦で白星を挙げたG大阪。またしてもビハインドを追いかける展開になったものの、好調をきたす長沢駿のゴールで同点に追いつくと、怒涛の攻撃を続けた試合終盤には、倉田秋の2ndステージ初ゴールが飛び出して逆転。2ndステージ優勝には決して負けられない戦いを制して、順位を3位に上げた。

 ただ、課題としていた「相手に先制点を与えない」という部分で、またしても同じ轍を踏んでしまったこと、また倉田の言葉を借りれば、「あれだけ攻めていたのだから、もっと早くに得点を挙げなければいけなかった」という部分は、今節に向けた反省材料となる。特に今節対戦する名古屋は闘莉王が守備ラインに復帰し、前節も完封勝利を飾るなど守備に自信をつけ始めていることを考えても、先に得点を許すような展開になれば、堅守をこじ開けるのは難しくなる。今一度、立ち上がりの失点には気をつけながら、先制点を奪う流れに持ち込みたい。

 ここにきてけがで離脱していた今野泰幸や岩下敬輔が戦列復帰した一方で、前線のキーマン、阿部浩之が左ふくらはぎの肉離れで離脱を強いられるなど残念なニュースもあるが、2ndステージに入ってから特に感じられる「総合力」を武器に、首位川崎フロンターレに食らいつく白星を目指したい。(totoONE編集部)

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