FOLLOW US

【甲府vs仙台プレビュー】エース離脱の甲府はダヴィを1トップで起用か 仙台は大黒柱が練習復帰

2016.09.16

■ヴァンフォーレ甲府 ホーム仙台戦は3年連続無得点、攻撃陣とベテランの奮起が勝利へのカギ

 リーグ戦前節のガンバ大阪戦は、開始5分で先制しながら逆転負け。その傷心に追い打ちを掛けるように、試合中に松橋優が左ひざを負傷。さらには試合後、左足を引きずって歩いていたドゥドゥの負傷が判明した。不幸中の幸いにして、松橋は軽傷だったようで、早ければ来週にも、ジョギング程度ならできる見込み。ただ、ドゥドゥについては軟骨を傷めており、復帰までしばらく時間を要しそうだ。


 苦しい台所事情の中、佐久間悟GM兼監督は「相手の嫌がることを徹底しないと」と、G大阪戦ではベンチスタートだったダヴィを1トップに起用。シャドーストライカーには、今季ここまで3試合、わずか12分間の出場にとどまっている盛田剛平の抜擢が濃厚だ。盛田と言えば、やはり残留争いの只中にあった2014年シーズン終盤戦。切り札として獲得したはずのキリノ(現大分トリニータ)が負傷離脱、クリスティアーノ(現柏レイソル)も出場停止になったチームの大ピンチの中、1トップで先発出場。見事なポストプレーや貴重なゴールを決める活躍で、3連勝を呼び込んだ。

 最近3年間、ベガルタ仙台相手のホームゲームは「0-1」、「0-0」、「0-0」と、いずれもゴールを奪えていない。おそらく今回もベガルタ仙台は、甲府のカウンターに対して細心の注意を払ってくるはず。その中で、果たして2年前の再現はなるだろうか。

 また、もう一人のベテラン、土屋征夫が、リーグ戦4試合ぶりに復帰予定だ。しかも、この試合がJリーグ通算500試合出場となるメモリアルゲーム。こちらにはハモン・ロペス、ウイルソン封じの期待が掛かる。

 スポーツ界ではしばしば、「苦しい時こそ頼りになるのはベテラン」だと言われる。盛田剛平40歳、土屋征夫42歳。酸いも甘いも知り尽くした、熟練者たちのプレーに注目だ。(渡辺功)

ベガルタ仙台 大黒柱の練習復帰で連敗脱出なるか、ニューヒーローの登場にも期待

 前節の敗戦で、仙台のリーグ戦の連敗が「3」に伸びてしまった。天皇杯も合わせた公式戦の連敗は「4」に及ぶ。連勝したかと思えば連敗と、波の大きいシーズンを過ごしている。長い時間をかけて磨いてきた組織力の成長を結果で示すためにも、連敗を止めたいところだ。

 直すべき部分は多いが、特に目立つのは攻撃で押し込んでいる時間に点を取れないこと。ここ2試合の仙台は、無得点で黒星を喫している。相手陣内に長時間攻め込みながら点を取れないうちにカウンターで失点、という形を修正しなければならない。今節の相手である甲府は堅守からのカウンターが得意であるだけに、なおさらだ。

 また、今節は三田啓貴と大岩一貴の二人が同時に出場停止となってしまった。今季から仙台に加入して主力として活躍する2選手の欠場は痛いところだ。

 しかし、今季の仙台は負傷欠場者が出ても、代わってチャンスを得た選手たちが活躍するケースが多いことも事実。今回も新しいヒーローの登場に期待したい。

 特に、最近出番を増やしている茂木駿佑と西村拓真の2年目コンビは、勢い良く前に出るプレーで仙台の攻撃にプラス材料をもたらしている。一方、ベテランでも、1カ月欠場の続いていた梁勇基が練習に復帰したことで、チームに刺激を加えている。甲府との前回対戦で1得点1アシストを記録したハモン・ロペスも健在だ。苦しい状況を総合力で乗り切り、敵地で勝ち点3を取りたい。(totoONE編集部)

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO