リーグ戦トップの16点目となる先制ゴールを挙げたウタカ [写真]=J.LEAGUE PHOTOS
2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第7節が6日に行われ、サンフレッチェ広島と名古屋グランパスが対戦した。
8月6日、原爆の日に初めてホームでJリーグの公式戦に臨む広島。前節4試合ぶりの黒星を喫して迎えた歴史的一戦なだけに、しっかり勝利で飾り、連敗を避けたいところ。一方の名古屋はリーグ戦14試合勝利から遠ざかっており、年間勝ち点も降格圏内の16位。残留に向けて15試合ぶりの白星を狙う。
試合は広島が開始わずか2分で先制に成功する。自陣ハーフライン付近から青山敏弘が相手ディフェンスラインの裏にロングパス。反応したピーター・ウタカがペナルティエリア内に抜け出して、ワントラップから左足シュートをゴール右隅に流し込んだ。ウタカは今季リーグ戦トップの16ゴール目となった。
失点を喫した名古屋は14分、ロングパスに反応した永井謙佑が抜け出して、エリア手前左から右足シュート。枠の右上隅を狙うが、GK林卓人にキャッチされた。
主導権を握る広島が22分に追加点を挙げる。左CKで柴﨑晃誠が中央へボールを供給。相手GKの目の前に飛び出した宮吉拓実が頭で合わせてゴールネットを揺らした。
さらに広島は27分、エリア前中央でこぼれ球に反応した青山がダイレクトで右足を振り抜く。だが、強い思いが乗ったような強烈なミドルシュートはわずかに枠の右に外れ、青山も悔しそうに雄叫びを上げた。
前半終了間際、広島にアクシデント発生。42分、チーム2点目を決めた宮吉が負傷交代となり、代わりに前節Jデビューを果たした新外国人FWアンデルソン・ロペスが投入された。前半はこのまま広島の2点リードで折り返す。
後半に入って63分、右サイドでFKを得た名古屋は和泉竜司がエリア内へボールを供給。中央でフリーとなった竹内彬が頭で合わせるが、クロスバー上に外れた。
対して広島は66分、左サイドを抜け出した柏好文がクロス。中央でフリーのA・ロペスが左足ボレーで合わせるが、うまくミートできず、シュートは相手GK楢﨑正剛にキャッチされた。
名古屋は68分、左サイドの永井が相手DFをかわして深い位置から折り返し。中央に走り込んだ矢野貴章がボレーシュートを放つが、GK林の好セーブに阻まれた。名古屋は直後の69分、松田力に代えて田口泰士を投入。負傷離脱していた田口は8試合ぶりの復帰を果たした。81分には和泉を下げてシモビッチを、84分には明神智和を下げて磯村亮太送り出した。
広島も84分、森﨑和幸に代えて野上結貴を投入。今夏移籍した野上は広島デビューとなった。88分にはウタカがエリア内に抜け出してGKと1対1となるが、かわそうとしたことろで楢崎にセーブされ、追加点とはならなかった。直後の89分、ウタカに代えて皆川佑介が投入された。
試合はこのままタイムアップを迎え、広島が2-0で快勝。原爆の日に初めてホームで開催された一戦を白星で飾った。一方、敗れた名古屋は15試合勝利から遠ざかる結果となった。
広島は次節、13日にアウェーで湘南ベルマーレと対戦。名古屋は同日に浦和レッズをホームに迎える。
【得点者】
1-0 2分 ピーター・ウタカ(広島)
2-0 22分 宮吉拓実(広島)
By サッカーキング編集部
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