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攻撃陣躍動の川崎、3発快勝で年間首位キープ…名古屋は10試合未勝利

2016.07.09

小林悠(11番)の先制ゴールを祝う川崎の選手たち [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

 2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第2節が9日に行われ、名古屋グランパス川崎フロンターレが対戦した。

 ファーストステージで14位に沈んだ名古屋は、セカンドステージ開幕戦でも大宮アルディージャに敗れ、9試合白星なしと苦戦中。巻き返しに向け、セレッソ大坂から獲得したMF扇原貴宏とFC東京から獲得したMFハ・デソンの新戦力2人が早速スタメンに名を連ねた。


 一方、惜しくもファーストステージ優勝を逃した川崎は、ベガルタ仙台を3-0で下し、セカンドステージ白星発進。鹿島アントラーズを抜いて年間順位で首位に立った。メンバーは前節から変更がなく、MF大島僚太、MF中村憲剛、FW小林悠、FW大久保嘉人らが先発起用されている。

 最初にチャンスを作ったのはアウェーの川崎。開始30秒、左サイドを突破した車屋紳太郎が左足でクロスを上げると、ファーサイドに流れた大久保が右足ボレーで狙ったが、ここはうまくミートすることができず、枠の右へ外れた。

 その後は互いになかなかチャンスが作れないまま時間が経過する。27分には名古屋が右サイドから攻撃を仕掛け、矢野貴章のクロスにエリア内左の野田隆之介が頭で合わせたが、シュートは枠の右へ逸れてしまった。

 試合が動いたのは36分。川崎はスルーパスでエリア内右に抜け出した小林がグラウンダーで折り返す。ゴール前に走り込んだ大塚翔平は合わせることができなかったが、左に流れたボールを拾った中村がクロスを入れると、最後は中央の小林がヘディング。このシュートがGK楢崎正剛の手を弾いてゴールネットを揺らした。

 追いかける展開となった名古屋は42分、右サイドの矢野が上げたクロスを小川佳純が胸で落とし、シモビッチが右足ボレーで狙う。しかしシュートはGKの正面に飛んだ。前半はこのまま川崎の1点リードで折り返す。

 後半に入り53分、川崎は後方からパスを繋いで攻め上がると、エリア手前中央でパスを受けた大久保が左へ展開。これを受けた車屋がグラウンダーで折り返すと、ゴール前に走り込んだ大久保が右足ダイレクトでゴール右隅に流し込み、スコアは2-0となった。大久保はこのゴールで自身の持つJ1最多得点記録を「168」に更新している。

 試合の主導権を握る川崎は67分、大島がエリア内右に浮き球のスルーパスを送ると、抜け出したエウシーニョが右足でシュート。しかしここは惜しくも右ポストに弾かれた。攻め続ける川崎は77分、右サイドの小林が中央を駆け上がったエドゥアルド・ネットに預けると、DFを引きつけたエドゥアルド・ネットは左へパス。フリーでこれを受けた中村がエリア内左から狙いすました右足シュートをゴール右隅に沈め、決定的な3点目を奪った。

 3点のビハインドを背負った名古屋は84分、イ・スンヒが中村に対して危険なタックルを見舞い、レッドカードを受けて退場となった。川崎はこのプレーで負傷した中村に代えて三好康児をピッチへ送り出す。

 終盤は数的優位に立った川崎がボールを繋いで時計の針を進め、試合はこのまま3-0でタイムアップ。快勝を収めた川崎が年間首位をキープした一方、名古屋は10試合白星なしとなった。

 次節、名古屋は13日に敵地で鹿島と、川崎は同日にホームでアルビレックス新潟と対戦する。

【スコア】
名古屋グランパス 0-3 川崎フロンターレ

【得点者】
0-1 26分 小林悠(川崎)
0-2 53分 大久保嘉人(川崎)
0-3 77分 中村憲剛(川崎)

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