ベガルタ仙台戦でシュートを放つ川崎フロンターレFW小林悠 [写真]=清原茂樹
2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第10節が4日に行われ、川崎フロンターレとベガルタ仙台が対戦した。
第8節浦和レッズ戦で今季初黒星を喫したが、敵地で行われた前節のガンバ大阪戦で1-0と勝利を収めた川崎フロンターレ。首位に立つ浦和にプレッシャーをかけるためにも、ホームで連勝したいところ。先発メンバーには、DF奈良竜樹やMF中村憲剛、MF大島僚太、FW小林悠、FW大久保嘉人らが名を連ねた。
一方の仙台は3月12日に行われた第3節鹿島アントラーズ戦以来、リーグ戦6試合勝ちなしと苦しい状況。順位も16位まで下げており、2位川崎を相手に浮上のきっかけを掴みたい一戦となった。MF梁勇基やMF三田啓貴らがスタメンに入っている。
立ち上がりはホームの川崎がボールを保持しながら仙台ゴールに迫る。6分、左サイドでボールを受けた森谷賢太郎が中央にドリブルで切れ込みながら、右足を振りぬく。強烈なミドルシュートはGK六反勇治にキャッチされてしまう。
対する仙台はセットプレーからチャンスを迎える。17分、敵陣中央のややゴールまでは距離がある位置でフリーキックを獲得。キッカーの野沢が右足で放った強烈なシュートはゴール右下を捉えたが、GKチョン・ソンリョンが好セーブで弾き出した。
36分には川崎に決定機が訪れる。敵陣中央でボールを受けた中村が相手DFの裏に浮き球のスルーパス。走り込んだ小林が右足のつま先で合わせると、ボールはゴールネットに吸い込まれた。しかしながら、これはオフサイドの判定となり、ゴールは認められなかった。
さらに川崎は、44分にもビッグチャンスを迎える。右サイドでボールをキープした大久保がエリア外右の中村へ預ける。エリア内の小林へダイレクトでパスを送ると、トラップから右足でシュート。GK六反の好セーブに阻まれたが、こぼれ球に反応した中村が左足で流し込んだ。しかしながら、これもまたオフサイドの判定となり、先制点を奪うことができない。このまま前半はスコアレスで折り返した。
後半に入って最初にチャンスを迎えたのは仙台。53分、左サイドを抜け出したハモン・ロペスが左足でややマイナス気味に折り返す。エリア内中央でフリーになっていた金久保順が右足で合わせたが、惜しくもゴール左に外れた。63分には、左サイドから二見宏志がロングスローを入れる。中央で相手DFに競り勝った渡部博文がヘディングシュートを放ったが、ゴール上に逸れた。
攻める仙台は66分、エリア外右から蜂須賀孝治が右足でシュート。エリア内左にいたハモン・ロペスが右足でコースを変えたが、ゴール左にわずかに外れてしまった。
惜しい攻撃が続いていた仙台が、遂にゴールをこじ開ける。70分、左サイドを細かいパスで崩すと、エリア内左から野沢拓也が左足でクロス。中央に走り込んでいた富田晋伍が頭で合わせると、ボールはGKチョン・ソンリョンの頭上を抜いてネットを揺らした。
対する川崎は、直後の73分に試合を振り出しに戻す。右サイドでボールを持った大島僚太がドリブル開始。相手DFを2人、3人とかわしてエリア内右に侵入すると、角度のない所から思い切り良く右足を振りぬく。ボールはゴール右上の狭いコースを通って、鮮やかに突き刺さった。
追いつかれた仙台は、81分に野沢を下げてウイルソンを投入する。すると86分、左サイドでボールを受けたウイルソンが中央にドリブルで侵入。うまくシュートコースを作って右足で狙ったが、ボールは大きく枠を外れた。
このまま試合は1-1で終了。川崎は勝ち点1を積み上げるに留まり、今節試合のない浦和を抜いて首位に浮上することはできず。一方の仙台はこれでリーグ戦7試合勝ちなしとなった。
次節は8日、川崎は敵地で柏レイソルと、仙台はホームでアビスパ福岡と対戦する。
By サッカーキング編集部
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