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【平畠啓史氏はこう見る!】今開催も激戦必至の好カードが多数!福岡vs千葉は攻守の切り替えが勝利のカギに

3位の福岡(上)と5位の千葉(下)の上位対決に注目が集まる [写真]=Getty Images

 今季のJ2で首位を走る大宮アルディージャではあるが、第29節から第32節までの4試合は1分3敗と勝利なし。勝ち点を伸ばせない時期があった。第32節でセレッソ大阪に敗れた後、選手の何人かと話をし、表情を窺ってみた。勝てていないため、もちろん明るくはない。しかし、そこには無駄に苛立ってみたり、余計なフラストレーションを溜めてみたり、無意味に落ち込んでみたりする様子は全くなかった。そして、こんな言葉が聞かれた。

「そんなに甘いリーグではない」

 順調ではあったが、勝てない時期も来る。何の苦労もなく勝ち抜けるような、簡単なリーグではない――。「自分たちの戦い方は間違っていない」という自信と冷静な状況分析。その後は2連勝し、前節は2位ジュビロ磐田に苦戦しながらも引き分けに持ち込み、J1昇格への道は視界良好となった。しかし、経験豊富な選手が多い大宮の選手たちは、浮かれることなくJ1昇格、J2優勝に向けて突き進んでいきそうだ。

 J1への自動昇格圏内の2位磐田への挑戦権を懸けた、3位C大阪vsアビスパ福岡の一戦は、福岡が勝利して3位に浮上した。守備ベースながら、少ないチャンスを生かして勝ち切る戦い方に自信を深め、ここ5試合で4勝1分。基本は守備というと、ディフェンスに人数をかけるイメージになるが、それだけではなく個々がハードワークを怠らない。特に、ボランチの末吉隼也鈴木惇の献身的な姿勢は素晴らしい。末吉は体の強さ、ハードワークをベースにした守備力で中盤に安定感をもたらす。そして、奪った後のキックも正確だ。また、福岡のユース育ちである鈴木惇の今シーズンの働きは、出色の出来と言っても過言ではない。以前から、ロングキックの正確性や展開力には定評があったが、それに加えて自分の頭上を越えるようなボールには必ずプレスバックし、相手のフォワードを挟み込む。チャンスと見るや、ゴール前にも顔を出す。無駄になってしまうかもしれないオフ・ザ・ボールの動きを献身的に行っているのだ。甘いリーグではないことを知るこの二人のボランチなくして、福岡の今の成績はなかっただろう。

 今節、その福岡のホームに乗り込むのが、前節で愛媛に勝利して5位に浮上したジェフユナイテッド千葉。福岡の守備網を崩せるかどうかが勝負のカギになりそうだが、愛媛FC戦の得点シーンやゲーム中に何度も見せた戦い方ができれば、福岡の強固な守備を崩す可能性も十分にある。「ボールを奪ってから素早くボールを動かし、ゴール前まで運ぶ」という戦い方だ。水野晃樹からのアーリークロスに井出遥也が飛び込んだ得点は、愛媛の守備が整う前にゴール前にボールを運んだことから生まれたものだった。福岡の守備が整う前に、千葉がどれだけ早くゴールに迫れるか。どちらのチームも、ボールを奪ってからシュートまでが速い。携帯の電源を切って、他所見せずに見てもらいたいゲームである。

 そして今節の痺れるカードをもう一つ。22位栃木SCvs21位大分トリニータの一戦だ。両チームとも、この試合の結果で全てが決まるわけではない。しかし、ここで敗れると、今後の戦いにおいて目の前の敵とともに、J3降格のプレッシャーとも戦わなければならなくなる。町田や鳥取、富山といったJ2経験チームが、そう簡単に昇格できないことからも、J3はJ2同様、いやもしかするとさらに厳しいリーグなのだ。格好をつけたり、文句を言ったりしている暇はない。とにかくひたむきに、がむしゃらに勝利を求める両チームの姿は、見る者の胸を熱くするに違いない。スペースがなくなってしまいましたが、J1昇格プレーオフ圏内入りを争う愛媛と長崎による直接対決も激戦必至。今節も見逃せないゲームが多くなっています。

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