2015明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第11節が19日に行われ、サンフレッチェ広島とサガン鳥栖が対戦した。
セカンドステージ首位に立つ広島が、同13位の鳥栖をホームに迎えての一戦となった。広島は、これまで鳥栖とリーグ戦(J1とJ2)通算14試合を行い、11勝2分け1敗で、ホームでは7戦全勝。得意とする鳥栖相手に4連勝を狙う。一方、ここ3試合白星のない鳥栖は、“鬼門”の広島ホームで初勝利を目指す。
広島は、J1通算最多得点記録にあと1点と迫るエースFW佐藤寿人に加えて、MF柴崎晃誠が8試合ぶりの先発出場。鳥栖は、FW豊田陽平、MF水沼宏太がメンバー外となった。また、スタメンに名を連ねたMF谷口博之が、J1通算300試合出場を達成している。
試合の立ち上がりは鳥栖が攻勢に出る。4分、ペナルティエリア前中央から早坂良太が左足でミドルシュートを放つが、GK林卓人に正面でキャッチされた。その後、ホームの広島が徐々にペースを握る。19分、右サイドのミキッチからのパスを佐藤が倒れ込みながら胸で落とす。それを受けたドウグラスが、エリア手前右脇からクロスを入れると、中央の柴崎が頭で合わせるが、シュートはGK林彰洋にセーブされた。
両チームとも決定的なチャンスを作れず膠着状態が続く。39分、右CKを獲得した広島は、柴崎がボールを供給するも、林彰洋に弾き返される。セカンドボールに反応した柏好文がエリア手前中央からダイレクトでシュートを放つが、枠を捉えられなかった。前半はこのままスコアレスで折り返す。
後半に入って52分、鳥栖は藤田直之の浮き球のスルーパスに反応した池田圭がエリア内中央で合わせるが、飛び出した林卓人にキャッチされた。広島は55分、エリア手前右でこぼれ球を拾った塩谷司が、自ら左足を振り抜くが、シュートはわずかにクロスバー上に外れた。
なかなか均衡が破れない中、広島は選手交代でゴールを狙う。71分、佐藤に代えて浅野拓磨を投入。佐藤のJ1通算最多得点タイ記録達成はまたもお預けとなった。さらに78分、柴崎を下げて、7試合ぶりの試合出場となる森崎浩司をピッチに送り出す。鳥栖も79分、池田に代えて19歳の鎌田大地を投入した。
終盤、広島が猛攻を見せるも、鳥栖の堅守を前に決定機を作れない。85分、エリア内左でパスを受けた浅野が、シュートを放つも、相手選手にブロックされる。鳥栖は87分、早坂を下げて、岡田翔平をピッチに送り出した。広島は88分、左サイドのクロスにドウグラスがヘディングで合わせるも、枠を捉えられなかった。
後半アディショナルタイムの91分、広島はミキッチからのロングパスで、浅野が抜けだすも、相手選手に追いつかれカットされる。そのこぼれ球に、ドウグラスがダイレクトでシュートを放つが枠を大きく外した。鳥栖は94分、崔誠根に代えて、福田晃斗を投入した。
試合はこのまま動かず、スコアレスドローで終了した。広島はホームで得点を奪えず連勝が3でストップ。守り切った鳥栖は、4試合白星が遠ざかる結果となるも、広島ホームでリーグ戦クラブ史上初の勝点1を獲得した。
By サッカーキング編集部
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