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【予想スタメン】元韓国代表MFキム・ボギョンが加入、松本は残留争い脱出なるか

2015.09.11

松本に加入したキム・ボギョン(右) [写真]=Getty Images

湘南ベルマーレ 松本には3勝3分と負けを負けを知らない

 浦和、川崎、G大阪と続いた上位との3連戦、湘南は“神奈川ダービー”に勝利したものの、1stステージ覇者と昨季の三冠王者にはいずれも0-1で敗れ、1勝2敗で終えた。僅差の敗戦に、決めるべきを決め、守るべきを守って勝ち点3を手にするチャンピオンチームの強さが浮かぶ。反面、攻守に積極的な自分たちらしい姿勢然り、浦和に1-3、G大阪に0-2と複数失点で敗れた前回の対戦を思っても、着実な前進がパフォーマンスに示されている。内容と結果をより求め、一戦ごと粛々と向き合っていく。


 今節迎える松本との対戦は、今季3度目となる。過去2戦、ナビスコ杯予選では山田直輝が、1stステージ最終節では藤田祥史がそれぞれ決勝点を決めて勝利を収めた。いずれも一度追いつかれながら突き放す、白熱の展開だった。

 くだんの試合で山田と藤田祥が途中出場で結果を出したように、交代選手の躍動が随所に光る。それは層の厚さの証左であり、日々の切磋琢磨の裏返しと言えるだろう。加えて、個々のコンディションに心を砕くメディカル陣のサポートも見逃せない。選手スタッフの一枚岩の結束が、チーム力の底上げの背景にある。

 松本がJ2に加わった2012年以降の対戦成績は、湘南が3勝3分と負けを知らない。だが、白熱が常の両者の対戦、長い笛が鳴るまで予断を許さない。なお、ワールドカップ・アジア2次予選から戻った遠藤航の出場はコンディションと相談して判断される見込みだ。(隈元大吾)

■湘南予想スタメン
3-4-2-1
GK
秋元陽太
DF
遠藤航
アンドレ・バイア
三竿雄斗
MF
古林将太
石川俊輝
永木亮太
菊池大介
菊地俊介
高山薫
FW
大槻周平

松本山雅FC 新戦力の合流で中盤のクオリティー向上に期待

 約1カ月ぶりのリーグ戦再開を前に、松本は大きな補強を敢行した。イングランドのプレミアリーグなどでプレーして、フリーとなっていた元韓国代表MFキム・ボギョンが加入。フロント陣が素早く動いて獲得レースを制した格好だ。反町康治監督も「判断に間違いがないし、裏打ちされた技術も持っている」と唸る新戦力の合流により、攻守ともに中盤でのクオリティー向上が期待される。すでに8月末から練習に参加しており、コンビネーションの面でも大きな戸惑いはなさそう。残留争いの渦中にいる松本にとっては、救世主とも呼べる存在になり得るだろう。

 守備陣にも朗報がある。5月に左脚後十字じん帯を痛めて長期離脱していた後藤圭太が戦列に復帰し、5日に行われた天皇杯2回戦では3バックの中央で90分間プレー。100%とは言えないまでも、試合感覚を取り戻したことにより、長らく懸案だった左WBに安藤淳をスライドさせることができそうだ。その天皇杯は1回戦から出場して順当に3回戦まで勝ち上がり、リーグ戦では久しく味わっていない勝利の喜びも思い出した。

 今節で戦う湘南は、走力とハードワークを武器とした“スタイル”が似通う相手。反町監督と湘南の曺貴裁監督は、湘南時代から師弟関係にあり、互いに手の内は十分に知り尽くしている。そんな中でも松本は、成長した姿を披露して湘南から初勝利を奪い、残留争いを抜け出したいところだ。(大枝令)

■松本予想スタメン
3-1-4-2
GK
村山智彦
DF
飯田真輝
後藤圭太
酒井隆介
MF
岩間雄大
田中隼磨
岩上祐三
キム・ボギョン
安藤淳
FW
オビナ
工藤浩平

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