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【予想スタメン】失点数ワースト1、2の鳥栖と清水が対戦…守備陣の出来が勝敗の分かれ目に

2015.09.11

守備面に課題を残す鳥栖(上)と清水(下) [写真]=Getty Images

サガン鳥栖 攻撃に来な問題はなく、カギは守備の使い分け

 前節、神戸に7点を奪われる屈辱的な大敗を喫した。しかし、その後の天皇杯2回戦ではJFLのヴェルスパ大分を相手に、セットプレーを確実にゴールへと結びつけて4-0で快勝。カテゴリーが下の相手とはいえ、得意のセットプレーで結果を出し、無失点で勝ったことは、チームにとって自信を取り戻すきっかけになった。これをリーグ戦につなげられるかどうか。


 清水は年間順位17位と降格圏で苦しんでいるが、鳥栖にとっては相性の悪い相手。1勝3分3敗と負け越しているだけでなく、ホームゲームで1度も勝利していない。しかも、大前元紀には5ゴールを許している。鳥栖が51失点、清水が48失点と、リーグワースト1、2の対決となるだけに、守備が勝敗の分かれ目となるのは間違いない。

 公式戦2試合連続ゴールと、守備だけでなく攻撃でも存在感を発揮している谷口博之は、「天皇杯で良いゲームができたし、それを踏まえてみんなで一体になって戦いたい」とコメント。川崎時代にチームメイトだった清水の鄭大世については「良さも十分知っているし、弱点もわかっている」と語った。

 降格圏に巻き込まれないためにも、鳥栖はホームで勝ち点3を確実に挙げたいところ。リーグ戦で2試合連続先制点を挙げるなど、攻撃に大きな問題はない。勝利へのカギは、天皇杯で見せた積極的な前線からの守備に加えて、引いてブロックを作る守備の使い分けを機能させられるかどうかにある。(荒木英喜)

■鳥栖予想スタメン
4-2-3-1
GK
林彰洋
DF
丹羽竜平
菊地直哉
谷口博之
吉田豊
MF
高橋義希
藤田直之
水沼宏太
鎌田大地
キム・ミヌ
FW
豊田陽平

清水エスパルス 新体制後未勝利も試合内容は充実

 田坂和昭監督が就任してからここまで2分2敗。なかなか初勝利を挙げられないが、試合内容は確実に良くなっている。特に前節のFC東京戦は、年間順位3位の相手に対して主導権を握り続け、ここ4試合で初めて先制点を奪った。決めたのは移籍後初ゴールの鄭大世で、これで勢いづくかと思われたが、2点目を取ることができず、太田宏介に直接FKを決められて1-1のドロー。それでも田坂イズムの浸透度は確実に上がっており、守備の綻びが少なくなってピンチの回数も減っているため、一つ勝てば流れが変わるという予感もある。

 ただ、FC東京戦で左SBとして攻守に機能したカルフィン・ヨン・ア・ピンが負傷離脱したのは痛い。そんな中で9日の天皇杯2回戦は、出場機会の少ない選手たちにとって絶好のアピールの場となるはずだったが、2点リードしたところからJ3の藤枝に4点を許して惨敗。チームの士気を下げる結果となってしまった。鳥栖戦ではメンバーも総入れ替えになるだろうが、良いイメージを継続したまま試合に入れるかどうかが、見所となる。

 また、田坂監督が目指すサッカーをするには、全体をコンパクトにして戦うことが肝になるが、鳥栖には豊田陽平をターゲットにしたロングボールという武器がある。そこで相手に優位に立たれるとラインを下げざるを得なくなるため、セカンドボールも含めたロングボール対策は大きなポイントだ。さらに、セットプレーの守備もカギとなりそうだ。(前島芳雄)

■清水予想スタメン
4-4-2
GK
杉山力裕
DF
六平光成
平岡康裕
角田誠
鎌田翔雅
MF
白崎凌兵
本田拓也
枝村匠馬
ミッチェル・デューク
FW
鄭大世
ピーター・ウタカ

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