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【予想スタメン】名古屋戦のポイントは「セットプレー」…2ndステージノーゴールの清水は先制点奪取に燃える

2015.07.18

前節6試合ぶりに出場したGK杉山力裕 [写真]=Getty Images

清水エスパルス チョン・テセは登録が間に合わず

 2ndステージ開幕戦では神戸に0-5で大敗したが、15日の鹿島戦は10試合ぶりの無失点で0-0のドロー。6試合ぶりに出場したGK杉山力裕が安定感のあるプレーを見せ、PKも止めたことは大きな収穫だった。DF陣にもゴール前での粘りが見られ、最大の課題である失点の削減に向けて明るい要素も見えた。


 システム的にも、3バックは変わらないが、ボランチを2枚にして、そこで本田拓也八反田康平が久しぶりの先発ながら攻守に貢献。名古屋は、前線にノヴァコヴィッチや川又堅碁らの高さがあり、サイドや2列目には永井謙佑小屋松知哉らのスピードがある。4月18日に行われた1stステージの対戦で対応できなかった部分だ。特に、ロングボールの競り合いで負けないことと、そのセカンドボールを拾うことが需要になるため、3バックとボランチ陣の頑張りや連係が重要なポイントになる。

 また、セットプレーに関しては、名古屋は得点が非常に多く、清水は失点が多いチーム。今季の清水は先制された試合で全敗しているため、先制点は絶対に取られたくない。セットプレーの守備が大きなポイントになるだろう。清水が勝つには逆に先制点を取ることが欠かせないが、2ndステージは2試合で未だノーゴール。水原三星から獲得したチョン・テセの登録が間に合わず、今節は出場できないのも残念なところだ。ただ、鹿島戦では少ないながらも決定機を作れており、そこを決めきれるかどうかが勝敗を大きく分けるだろう。(前島芳雄)

■清水予想スタメン
3-4-2-1
GK
杉山力裕
DF
犬飼智也
福村貴幸
カルフィン・ヨン・ア・ピン
MF
枝村匠馬
本田拓也
八反田康平
ミッチェル・デューク
大前元紀
河井陽介
FW
ピーター・ウタカ

名古屋グランパス 前節では永井が大活躍、新たな攻撃の中心に

 低調な出来で2ndステージ開幕戦を落とした名古屋だったが、中3日で迎えた強豪G大阪との一戦では、2点のビハインドをひっくり返して逆転勝利。シャドーの位置で起用された永井謙佑が1得点1アシストの大活躍を見せ、新たな攻撃の中心人物としての存在感を示したのは大きな成果だった。俊足を活かしたカウンターとフォアチェックはもちろんのこと、ラストパスにも非凡なセンスを見せている。

 この間、チーム内外を騒がせたポゼッションへの意識改革も指揮官の鶴の一声で「堅守速攻の中での素早いポゼッションやボールを大事にするキープ」という解釈が浸透し、チームから迷いもなくなった。その速攻を封じられた際の打開策や、中盤に不足する守備力など、課題はまだ山積みだが、G大阪を相手に45分間で3得点は上々の出来と言えるだろう。

 清水がどのようなスタイルで戦うかは不明だが、ナビスコ杯での対戦時のようなポゼッションスタイルで来るなら堅守速攻はハマるはず。田中マルクス闘莉王のオーバーラップや布陣変更くらいしか飛び道具がないのはやや戦術的に苦しさもあるが、選手交代なしで形を変えられるのはむしろ強み。柔軟に、変幻自在にフォーメーションを変え、リーグ連勝で乗りかけている上昇気流にしっかりと体を預けたい。(今井雄一朗)

■名古屋予想スタメン
3-4-2-1
GK
楢崎正剛
DF
竹内彬
田中マルクス闘莉王
大武峻
MF
矢野貴章
矢田旭
小川佳純
本多勇喜
小屋松知哉
永井謙佑
FW
川又堅碁

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