最終節を勝利で飾った浦和レッズ [写真]=清原茂樹
2015明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ最終節が27日に行われ浦和レッズとアルビレックス新潟が対戦した。
すでにファーストステージ優勝を決めている浦和は同ステージを無敗で終えるべく、ホームでの最終節に臨む。一方の新潟は前節に最下位を脱出。王者相手に勝ち点3の積み上げを目指す。
最初のシュートは新潟。開始1分にエリア内でパスを受けたラファエル・シルバがシュートを打つもここはDFにブロックされた。
対する浦和は4分にセットプレーのチャンスを得ると柏木陽介のクロスに槙野智章が頭で合わせたがシュートは枠を捉えられない。
10分、立ち上がりから積極的な姿勢を見せる新潟が決定機を迎える。ピッチ中央でボールを持った田中達也がスルーパスを送ると抜け出したラファエル・シルバがGKと一対一に。しかしシュートはエリア外まで飛び出した西川周作が阻止すると、こぼれ球に反応した山崎亮平のシュートは大きく枠の上に外れた。
新潟に得点の予感が漂う中、先に試合を動かしたのは浦和だった。21分、エリア内で梅崎司がコルテースに倒されPKを得ると、これを興梠慎三がゴール右下にきっちりと決め、先制に成功する。
優位に立った浦和は試合をコントロールすると、35分にリードを広げる。エリア手前中央で武藤雄樹のポストプレーから阿部勇樹がミドルシュートを放つとクロスバーに当たって跳ね返ったボールを武藤がボレーで流し込み、2-0とした。
2点のリードで後半を迎えた浦和は50分、武藤のスルーパスから興梠がエリア内右に抜け出しシュートを打つと左のポストに当たりさらに右のポストに当たってこぼれたボールに武藤が詰めて3点目を決めた。
続く57分、高い位置でボールを奪った柏木が素早くエリア内にパスを通すと、これを受けた興梠が落ち着いたコントロールからゴール左に流し込み浦和が決定的な4点目を奪う。
4点差がつき試合が決まったかに思われる中、新潟が一矢報いる。68分、エリア内左に浮き球のパスが出ると、これに反応した加藤を関根貴大が倒してしまい、主審はPKの判定。これをラファエル・シルバがゴール右に決めて1点を返した。
それでも焦らない浦和は77分に5点目を決める。右サイド深い位置でドリブルを仕掛けた柏木が倒されフリーキックのチャンスを得ると、柏木の蹴ったボールに中央で那須大亮が豪快にヘディングで合わせた。
新潟は81分、左からのクロスに途中出場の指宿洋史がファーサイドで合わせて2点目を決めるも反撃はここまで。浦和が王者の力を見せつけ、5-2の快勝を収めている。
勝った浦和はこれでファーストステージ無傷の12勝5分けとし、ホームゲーム9戦全勝と圧倒的な強さを見せつけた。一方の新潟は3勝5分け9敗とセカンドステージに向け不安を残している。
7月11日に行われるJ1リーグ・セカンドステージ第1節で、浦和は松本山雅とアウェーで対戦。新潟はホームに鹿島アントラーズを迎える。
【得点者】
1-0 21分 興梠慎三(浦和レッズ)
2-0 35分 武藤雄樹(浦和レッズ)
3-0 50分 武藤雄樹(浦和レッズ)
4-0 57分 興梠慎三(浦和レッズ)
4-1 68分 ラファエル・シルバ(アルビレックス新潟)
5-1 77分 那須大亮(浦和レッズ)
5-2 81分 指宿洋史(アルビレックス新潟)