2015.05.11

得点実らずも好機演出…FC東京、最大の武器は“阿吽の呼吸”のセットプレー

太田宏介
FC東京のセットプレーを蹴る太田 [写真]=瀬藤 尚美

 2015明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第11節が10日に行なわれ、FC東京は鹿島アントラーズと対戦し、0-1で敗れた。

 3度のビッグチャンスを逸して公式戦5連勝がストップした。前半は米本拓司のミドルシュート1本のみ。後半開始とともに羽生直剛と河野広貴に代えて高橋秀人と前田遼一を投入。後半勝負に出たFC東京は、前半ゼロだったCKから決定機をつくり出した。キッカーは12日から行なわれる日本代表候補合宿にも選ばれている太田宏介。左足からの“飛び道具”で鹿島ゴールを脅かした。

 75分、左CKを中央の高橋が頭ですらし、森重真人がドンピシャのタイミングでヘディングを放ったが、ボールはクロスバーに弾かれた。79分、再び左CKをニアサイドで前田が合わせ、最後は東慶悟が体を投げ出してゴールに押し込んだ。しかし、これはハンドの判定でノーゴールに。87分には右CKを前田がニアでヘディング。これもバーに当たり、ゴール上に外れていった。

 試合後、森重は「決めるところで決めなくては。そこで決めるかどうかで試合の勝敗を分けた」とコメント。同点弾が“幻”となった東も「(判定については)正確には分からないが、ゴールにならなかったのは悔しい」とがっくりと肩を落とした。

 鹿島はFC東京戦を前にセットプレーの守備にテコ入れをしていた。DFリーダーの昌子源は「失点が多かったので、何かを変えないといけないと思っていた」と説明したように、従来のマンツーマンからゾーンディフェンスに変更。柴崎岳も「セットプレーは相手の得点源。僕たちも守備のやリ方を変えたばかりでチャンスを作られてしまったので、精度をさらに上げていかないといけないが、相手のチャンスはそれしかなかった」と続いた。

 この変更点について前田は「多少の動きにくさはあった」とし、2度のゴールチャンスに見放されたことについては「決めなければ。惜しいだけじゃ意味がない」と無念そうに話した。

 紙一重で同点ゴールを挙げられず、三者三様に反省の弁を述べたが、キッカーの太田だけはポジティブに「ゾーンでもマンツーでも関係ない」と言い切り、「自分の精度と味方の動きが合えば得点は取れる」と強調した。

 セットプレーから今シーズンの総得点の約半数である6得点に絡む太田。相手に対策を取られても、それを上回り、ゴール前の選手と阿吽の呼吸を生み出すことでFC東京の快進撃を継続させることができるはずだ。

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