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笑顔の横浜凱旋…プロ3戦目で初ゴールの福島ユナイテッドDF星雄次

 ジュニアユース時代から着慣れたトリコロールのユニフォームに、再び袖を通すことは叶わなかった。それでも、サイドから攻撃を仕掛ける姿はユース時代そのままだった。

 福島ユナイテッドFCは29日、明治安田生命J3リーグの第3節でアウェイの横浜に乗り込み、Y.S.C.C.横浜に1-0で勝利した。その1点をもぎ取ったのが、ルーキーの星雄次だった。

 22分、田村翔太がドリブルで左サイドを掛け上がると同時に、星雄次がゴール前に走り込む。それに合わせるかのように田村がクロスを中央へ送ると、相手DFに当たってこぼれたところを見逃さなかった。すかさず右足を振り抜きゴールネットを揺らした。

 プロ3戦目でのプロ初ゴール。少し照れながらも星雄次は最高の笑顔を見せた。

「翔太が仕掛けた時に追い越して数的優位を作ろうと思って仕掛けた。相手もいたけど、うまくかわせたかなと思う。結果的に、ニアを狙ってこぼれ球を蹴っただけ。みんなからは『コースがよくなかった』と言われたけど、これでやっと取り返せたかなと思う」

 3日前に大学を卒業したばかり。2カ月前にはサッカーを続ける場所さえ決まらない状態だった。2月上旬に福島のキャンプに参加し、自らの手で契約を勝ち取った(2月19日に加入発表)。「やりたい気持ちがあったので、(契約が決まって)ホッとした」。

 3月15日のJ3開幕戦では、同チームに所属する双子の弟・広太より先に先発プロデビューを飾った。しかし23分、チームの敗戦につながるオウンゴールを決めてしまった。「『やっちゃったな』と思ったけど、今日のゴールでプラスマイナス0かな。これでようやくゼロからのスタートになる」と安堵の表情を浮かべた。

 持ち味は自他ともに認める、豊富な運動量と攻撃参加。サイドハーフのような高い位置取りで味方からのボールを引き出し、クロスを供給する。実際に前半の福島の攻撃はほとんどが左から。すなわち、星雄次が起点になっていた。

 栗原圭介監督も、「攻守においてしっかりと役割を果たしてくれた。彼は前に行く力が特長で、外だけでなく、中に入ってシュートを打つところまでやってくれたら、もっともっとチームの特徴になってくれると思う」と期待を寄せる。

「3試合やって、試合の流れとかスピードに慣れてきた。チームが目指す“トップ5”を達成できるように頑張って、自分自身のステップアップにつなげたい」

 そう言い残し、ミックスゾーンを後にすると、スタジアムの外には20人前後の地元の友人・知人、ユース時代からのファン・サポーターが“スター”の横浜凱旋を笑顔で迎えていた。

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