新シーズンへの意気込みを語るジュビロ磐田の名波浩監督
2シーズンぶりのJ1復帰を目指すジュビロ磐田が19日午前、ヤマハスタジアムで新体制発表記者会見を行い、11名の新加入選手と4名新スタッフが名波浩監督、加藤久ゼネラルマネージャーとともに新シーズンに臨む意気込みを語った。
今シーズンは上田康太、太田吉彰というアカデミー育ちでかつてトップチームに在籍した選手が復帰。さらに黄金時代を築き上げた菅野淳フィジカルコーチと大神友明GKコーチをスタッフとして呼び戻すなど、“ジュビロイズム”を知るメンバーを加えた。また、ユース組、高卒、大卒を合わせて5人の新人を獲得するなど、“新生・ジュビロ”を印象づける顔ぶれとなった。
会見の冒頭、加藤GMは「J1復帰が目標ですが、その先に再びJ1、そしてアジアのチャンピオンになるために、同じ思い、同じ熱さで語ってもらえる方、そして非常にフレッシュなメンバーに集まってもらいました」とコメント。さらに「遠藤(保仁)選手が『サッカー選手に年齢は関係ない』と言っていましたが、あれは実績を重ねたから説得力がある。以前から在籍しているベテラン選手は実績をもって自分の力を証明しなければなりませんし、若い選手はベテランに負けないように新しい力を示していってほしい」と続け、競争意識の高まりに期待を寄せた。
また、昨シーズン途中からチームを率いる名波監督は「今日のメンバーは、声を掛けた際に即答で『ジュビロでやりたい』と言ってくれた人ばかり。昨年の3カ月間でやり方を理解してくれた選手と、この新しい選手で共通意識を持って戦えれば。攻撃でも守備でもリアクションサッカーをするつもりは一切なく、自分たちから仕掛けていきたい。そのスタイルで日本サッカーの歴史に名を残すようなチームにしていきたい」と熱い思いを述べた。
同日午後からは大久保グラウンドに場所を移して初練習を実施。1月29日から鹿児島県内でキャンプを行い、“最低目標”に掲げるJ1復帰へ向けてトレーニングを積む。
文=青山知雄