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横浜FMのモンバエルツ新監督「強みは持ち続けながら、攻撃面の改善を」

2015.01.18

18日、就任会見に臨んだ横浜FMのモンバエルツ新監督

 横浜F・マリノスは17日、2015シーズンの新体制発表会で初お披露目となったエリク・モンバエルツ新監督の就任会見を行った。同会見には、モンバエルツ新監督ほか、嘉悦朗代表取締役社長、下條佳明チーム統括本部長も出席した。

「考え方としては2点。一つは、継続すべきポイントと改善しなければいけないポイントを整理し、新監督を決める際の基本スペックとする考え方。2012年以降積み上げてきたF・マリノスのスタイルを継続しながら、特に弱みである攻撃面を具体的に進化させる。そういうスキルや技術、経験を持った監督を選ぶということ。もう一つは選び方のプロセスを変える。サッカー界で成功しているモデルを参考にする。具体的には我々が提携しているシティーフットボールグループ(CFG)が持っているノウハウやネットワークを使い、より精度の高い人選をする」


 先に行われた新体制発表会で、就任の経緯について嘉悦社長はこう述べ、続けて「横浜FMが持っているフィロソフィーを改めて定義。CFGのネットワークから世界14カ国約30名の候補者をリストアップし、その中からスクリーニングしていった」と、モンバエルツ新監督の選考プロセスについて語っていた。

 質疑応答形式で行われた就任会見では、「挑戦したい思いが一番強くあった」と監督を引き受けた決め手について明かしたモンバエルツ新監督。昨シーズン、平均点を下回る得点数が課題に挙げられた得点力については「強みは持ち続けながら、攻撃面の改善をしていかないといけない」と指摘した。

 また、フランスU-18代表、同U-21代表を始め、母国フランスのクラブでユース年代を多く指導してきたモンバエルツ監督は、若手の起用・レベルアップについて「彼らが持っているポテンシャルや能力がうまくチームに融合できるようにキャンプで見ていきたい。そして私はインターナショナルなレベルで必要なことを理解しているつもりなので、若い選手にメンタル面、戦術面、テクニカル面、フィジカル面のすべてにおいてインターナショナルで求められることを伝えていきたい」と語った上で、これまでに関わってきた選手の中から特に印象に残っている選手として、ラファエル・ヴァラン(レアル・マドリー)とエリアカン・マンガラ(マンチェスター・シティ)の名前を挙げてこう持論を明かした。

「集団的なプレーを高めるトレーニングも大事だが、いかに個人の能力を高めていくかも大事。それぞれの選手に何が不足していて、長所短所を理解して、個人に応じたプログラムを行っていく。バランに関して言えば、彼は多くの優れた能力を持っていた。テクニック、フィジカル、戦術理解度。ただし唯一不足していたものが、感情のコントロールを保つことだった。そこを改善するプログラムを組んでトレーニングを行った。そういう個人に応じたプログラムを行うことが非常に重要だと思う」

 クラブ史上初となるフランス人監督を招いた横浜FMの、2015シーズンの船出となった。

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