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【J1第2節展望&予想スタメン】鹿島vs仙台 セットプレーが鍵を握るか

2014.03.07

開幕戦でプロ初先発のチャンスをつかんだ豊川[写真]=Getty Images

■鹿島 昨季とは違うダヴィ

 震災を経験した2クラブが3.11を前に対戦するのはこれで3度目のこととなる。これまでの対戦成績は1勝1敗。仲良く星を分け合っている状態だ。この震災はどちらのクラブにも大きな爪痕を残した。それだけにどちらかが涙を飲まなければならない勝負の世界で、わざわざこの時期に合わせて両クラブが対戦することに複雑な思いを持つ選手は多い。


 鹿島は開幕戦で甲府相手に4得点と大勝。すべてのゴールがセットプレーから生まれる抜け目無さを発揮し、2010年以来となる4年ぶりの開幕戦勝利で好スタートを切った。好材料は大迫勇也が抜けた穴を埋める存在として期待されるダヴィが2得点を決めたことだろう。昨季とは違う姿をさっそく見せてくれたことは心強い限りだ。

 また、2年目の豊川雄太がプロ初先発のチャンスを掴むと、積極果敢な姿勢で何度もゴールを目指し、サポーターの心をがっちり掴んだ。まだ荒削りな存在だがトニーニョ・セレーゾ監督も大きな期待を寄せる選手である。1つの得点で大化けする可能性を秘めている。

 しかし、たくさんのゴールで覆い隠されたが守備はそこまで安定していない。ボランチの横のスペースを使われるかねてからの課題は解消されずに残ったままだ。若いディフェンス陣が堅固な守備を手に入れるためにも、今は数多くの経験を積んでいくしかない。(田中滋)

■鹿島予想スタメン
4-2-3-1
GK
21 曽ヶ端準
DF
24 伊東幸敏
5 青木剛
15 昌子源
16 山本脩斗
MF
20 柴崎岳
40 小笠原満男
25 遠藤康
28 土居聖真
19 豊川雄太
FW
11 ダヴィ

■仙台 武井が先発濃厚

 新潟との開幕戦を1-2で落とした仙台。相手を押し込んだ前半のうちに得点できなかったことが響いた。次節も強敵が相手だが、内容で満足することなく、勝利という結果で自信をつけたい。

 鹿島とのアウェイ戦は昨季も第2節で実現したが敗戦。2002年を最後に勝利したことのない場所であり、厳しい戦いが予想される。キャンプでは大きなけが人を出さなかった仙台だが、開幕戦で角田誠が負傷退場。キャプテンであり攻守の要である彼が欠場するとなれば影響は大きい。また、5日にニュージーランド代表として日本代表と戦ったマグリンチィのコンディションが試合日までに整うかどうかも、ポイントだ。

 一方で、先発に食い込もうとしている選手たちの状態が上がってきたことは好材料だ。ボランチでの先発出場が濃厚な武井択也は、前節は途中出場で苦い経験をしたことを踏まえ、「今度はしっかりバランスを意識したうえで、パスをつなぐ役割を果たしたい」と意気込む。また、紅白戦でAチームの左サイドに入った武藤雄樹は、2日の練習試合で2得点を記録して勢いに乗る。チャンスを得た選手達の奮起に期待したい。また、鹿島が得意とするセットプレーは、仙台にとってもストロングポイントとなる。仙台はルーキー・二見宏志のロングスローというセットプレー級の新兵器も手に入れた。流れの中ではなかなか隙を見せない鹿島を崩すうえでも、リスタートでの武器を活用したいところだ。(板垣晴朗)

■仙台予想スタメン
4-2-3-1
GK
21 関憲太郎
DF
25 菅井直樹
2 鎌田次郎
5 石川直樹
23 二見宏志
MF
17 富田晋伍
27 武井択也
11 太田吉彰
10 梁 勇基
19 武藤雄樹
FW
18 ウイルソン

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