スカパー!では、毎週金曜日午後9時から、サッカー情報番組『スカサカ!ライブ』をレギュラー放送している。10月13日の放送では、超攻撃的なサッカーでセリエAやUEFAチャンピオンズリーグを席巻するナポリを取り上げた。
ナポリ好きという番組ゲストの柱谷幸一氏は、チームを率いるマウリツィオ・サッリ監督の戦術について「基本的にナポリはハイライン・ハイプレス」と語り、CLのグループステージ第2節フェイエノールト戦(3-1で勝利)を例に、ボールを奪ってからフィニッシュに至るまでの方法を分析した。

この試合でナポリは3ゴールを挙げているが、得点シーンはいずれも前線からのプレスでボールを奪い、相手の守備陣形が整う前に一気にフィニッシュまで結びつけて決めたもの。柱谷氏はナポリの戦術について、次のように解説した。
「フェイエノールトが後ろから繋いでいこうとするところ、ナポリは前からプレスをかけて、ボールを奪ったら時間をかけずにシュートまでいきます。相手がちょっとでもラインを下げるともう一度プッシュアップして(最終ラインを)ハーフウェーラインまで上げ、その間にFWがプレスに行くんですね。そして奪ったボールを、相手が戻りきる前にシュートまで持っていく」
「前線の選手がどれだけ守備に走れるかがこのサッカーの一番大事なところ。走ってプレッシャーをかけにいく。前線の(ホセ)カジェホン、(ドリース)メルテンス、(ロレンツォ)インシーニェの3人はすごく走りますよ。守備をやらない選手が前線にいるとできないです」

柱谷氏同様、ナポリに注目しているという番組レギュラー解説委員の岩政大樹(東京ユナイテッドFC)は、ナポリのサッカーは「全部が論理的」と語り、「ボールを中心に作っている」と分析した。
「(日本代表のヴァイッド)ハリルホジッチ監督は人から守備を作るんですが、サッリ監督はボールから作る。ボールが移動するところに選手が全部移動していくんです。高いところ(自陣から離れたところ)にボールあれば、高いラインを敷いても大丈夫でしょ? という考え方。ボールが移動した時に、選手がどういう移動するかが全部決まっています。相手選手によってではなく、ボールの動き、ボールの持ち方によって決まっています」

ハイプレスで相手を圧倒するナポリだが、もちろん課題もある。その点について柱谷氏は次のように解説している。
「メンバーを固定しているので、中2日、中3日など日程的にキツくなった時にどうなるか。昨年のCLでレアル・マドリードと対戦した時は、前からプレスに行ったけど、ことごとく外されていました。相手の能力が高いと、プレスを外されてしまって後ろのリスクが増えてしまいます。ナポリがこれから本当に強い相手と戦った時に、同じようにやるのか、もう少しラインを下げて後ろのスペースをケアしにいくのか。どうしていくのかが見ものですね」
10月20日午後9時から生放送される『スカサカ!ライブ』では、アジアとヨーロッパのチャンピオンズリーグをそれぞれレビュー。他にも全国社会人サッカー選手権大会特集など、中田浩二氏らをゲストに招き、放送する。
By サッカーキング編集部
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