初出場の名古屋が初戦突破 [写真]=須田康暉
第102回全国高校サッカー選手権大会・1回戦が29日に行われ、名古屋(愛知)と日章学園(宮崎)が激突した。
愛知県予選で“名門”の刈谷に競り勝ち、初の選手権出場となる名古屋。28日の開会式で選手宣誓の重役を務めた主将MF田中響貴を中心に躍進を狙う。対する日章学園は2年連続17回目の選手権に。注目はなんといっても、先月行われたU-17ワールドカップにU-17日本代表として出場し、4得点を挙げたFW高岡伶颯だ。
試合は8分、日章学園が先制する。2トップの一角に入った高岡のシュートはポストを強襲したものの、右サイドでこぼれ球を拾ったMF南創太がクロスを供給すると、MF皆川春輝がヘディングでゴールネットを揺らした。その後も、日章学園が攻勢を強める。16分には左サイドからのクロスに高岡がヘディングシュートを放つも、これは相手GKのファインセーブに阻まれた。
一方の名古屋は、相手のハイラインの裏を狙う攻撃でチャンスを作る。すると22分に、左サイドでスローインを獲得。DF月岡陸斗のロングスローからDF足立遼馬がヘディングで試合を振り出しに戻した。名古屋にとっては、選手権初ゴールとなった。
前半は1-1のまま折り返すと、後半も一進一退の攻防。それでも徐々に押し込み始めたのは日章学園で、サイドからの攻撃で相手を揺さぶるが、名古屋の堅守を破るまでには至らない。1-1のまま80分が終了し、勝負はPK戦に。両者1人目が成功すると、日章学園2人目の高岡を名古屋GK小林航大がストップ。さらに、小林は4人目も止めたのに対して、名古屋は全員が成功。この結果、PK戦を4-2で制した名古屋が選手権初勝利、また愛知県勢としても8大会ぶりの初戦突破となった。
勝利した名古屋は、31日に行われる2回戦で、北海(北海道)と大手前高松(香川)の勝者と対戦する。
【スコア】
名古屋 1-1 日章学園
PK:4-2
【得点者】
0-1 8分 皆川春輝(日章学園)
1-1 22分 足立遼馬(名古屋)
By サッカーキング編集部
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