堀越の主将・日野翔太がPKで勝利を手繰り寄せる [写真]=宮地輝
第99回全国高校サッカー選手権大会3回戦が3日に行われ、堀越(東京A)と丸岡(福井)が対戦した。
序盤から丸岡がやや優勢に試合を進める。3分には新堀陽斗が敵陣でボールを奪い、フィニッシュまで持ち込むも、GKに防がれて得点とはならない。11分には右サイドからのクロスに河上英瑞が飛び込むも、わずかに合わず。25分には右サイドの崩しから、ファーサイドでフリーになっていた岡田祥吾が左足で狙うも、堀越のGK平野裕太がファインセーブ。丸岡はなかなか先制点を奪うことができない。
徐々に攻撃の機会を増やしていく堀越は30分、ドリブルで右サイドを突破した古澤希竜が正確なクロスを送ると、ペナルティエリア中央へ走り込んできた中村ルイジが打点の高いヘディングを叩き込む。わずかなチャンスを生かした堀越が先制に成功した。
直後の31分、丸岡はコーナーキックから飯田晃明が頭で狙うも、再びGK平野がビッグセーブを見せて得点を許さず。前半はこのまま堀越の1点リードで終了した。
後半に入ると徐々に堀越にリズムが生まれ、持ち前のテクニックを生かした攻撃を披露。52分にはゴール前での混戦から最後は古澤が右足で狙うも、シュートはわずかに枠から外れた。
その後は1点ビハインドを背負った丸岡が攻勢を強めるも、堀越の安定した守備の前になかなかゴールをこじ開けることができない。すると後半アディショナルタイム、堀越の古澤がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得する。このPKをキャプテンの日野翔太が落ち着いて沈め、試合を決定付けた。
試合はこのままタイムアップ。強固な守備をベースに鋭い攻撃で得点を重ねた堀越が丸岡を下し、初のベスト8入りを決めた。準々決勝では青森山田(青森)と対戦する。
【スコア】
堀越 2-0 丸岡
【得点者】
1-0 30分 中村ルイジ(堀越)
2-0 80+2分 日野翔太(堀越)