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[北海]昭和、平成、令和での勝利を目指し…北の名門が11年ぶりの大舞台へ!【高校サッカー選手権】

2019.12.28

「全国8強」を目標に北海が11年ぶりの選手権に挑む

 北海が11年ぶりの選手権大会に挑む。現チームの持ち味は何といっても守備だ。北海道予選では5試合で喫した失点は、わずか1。2回戦から決勝まではすべて完封勝ちで駆け抜けた。北の伝統校は堅守で2004年以来の初戦突破を目指している。

 182cmの長身で対人プレーが強いセンターバックの松本広大主将(3年)を中心に、鉄壁の守りを築き上げた。北海道予選の決勝・札幌第一戦は相手にシュートを4本しか打たせなかった。準決勝後に早めに会場を後にすると、映像などを見て約2時間にわたり対策を練った。サイドからのコンビネーションで打開する札幌第一攻撃陣の長所を頭に叩き込むと、危ない場面をほとんど見せずシャットアウトした。松本の口数は多くないが、背中でチームを引っ張るタイプで、前線の選手からは「松本がいるから安心して攻めることができる」とチームに一体感をもたらしている。

 一方で攻撃はセットプレーからの得点が武器だ。5試合12得点のうち、セットプレーから5得点をマークした。全体練習ではキックの質にこだわり、自主練習でも人数を集めてコーナーキック、フリーキックのシミュレーションを繰り返し、時にはコーチがディフェンダーとなり精度を上げてきた。MF杉山壮太(3年)は昨年のインターハイでもキッカーを務めており経験は豊富。183cmで空中戦が得意なFW廣瀬拳太(3年)を中心にゴールに襲いかかる。 

 選手権初戦はリベンジマッチだ。相対する高川学園(山口)とは昨年のインターハイ2回戦で対戦し、2-3で敗れている。当時の主力の半分が現在の3年生で、1年半経った今でも悔しさは忘れていない。松本は「タフで早いサッカーをするイメージ。今度こそは自分たちが勝ちたい」と闘志を燃やしている。北海道予選を終えてからは降雪のため室内練習を中心にトレーニングを行っている。選手権の10日ほど前から関東に入り対外試合を重ね、実戦感覚を磨き本番に臨む予定だ。

 新時代を築こうとしている。北海は1924年創部の全国屈指の伝統校だが、近年は札幌大谷や旭川実業といったライバルに押される時期があり、全国から遠ざかっていた。だが、現在の3年生が中心となり昨年はインターハイに10年ぶり、今年は11年ぶりの選手権切符をつかんだ。それでも松本は「まだまだ全国では結果を出せていない」。

 昨年のインターハイでは2回戦敗退。後輩たちへひとつの道しるべを作ったが「全国8強」という目標を達成するまでは誰ひとりとして納得していない。過去の選手権では1951年度、57年度、2004年度で白星を挙げた。大正に創部した伝統校は、昭和、平成、そして令和の3時代での勝利を狙う。

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By サッカーキング編集部

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