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前線からの守備と永田一真の大会4ゴール目で岡山学芸館が仙台育英を振り切る!

2019.01.03

[写真]=山口剛生

取材・文=川原宏樹(提供:ストライカーデラックス編集部)

 180センチ代のフィールドプレーヤーが3人もいる仙台育英は、岡山学芸館の選手に比べてかなり大きく見えた。その特長を生かそうと、序盤からFW菅井大翔(184cm)にボールを集めた。しかし、それを得点に結びつけることはできなかった。

 一方の岡山学芸館は、「(仙台育英の)今野太勢にいい状態で蹴られたら相手のチャンスになってしまうので、そこは寄せていい状態で蹴らせないようにしようとしました」と、試合後にキャプテンの永田一真が明かしたように、前線からの守備で精度のいいボールを蹴らせないように対策を練っていた。さらに、岡山学芸館は攻守の切り替えが早く、セカンドボールへの反応もいい。仙台育英は気持ちよくサッカーをさせてもらえなかったのだ。

 守備から徐々にペースを作っていった岡山学芸館は、24分に待望の先制点を奪う。右サイドを上がった伊藤柊都がゴール前へクロスを送る。これをファーサイドから鶴海翔大がゴール前に落とすと、永田一真が右足で合わせた。シュートは相手に当たるも、ゴール右に吸い込まれて、永田は今大会4得点目を記録した。

 エースの一撃でチームはさらに活気づき、仙台育英の攻撃を最後まで跳ね返し続けた。勝利を手にした岡山学芸館は、次戦で隣県の瀬戸内と対戦する。今年度のプリンスリーグ中国での対戦成績は、1分1敗と苦手としている相手だ。しかも、瀬戸内は2回戦からの登場で、1回戦から戦う岡山学芸館に比べて疲労は少ないと言えるだろう。それでも、永田は「いつも公式戦の翌日は練習試合が入っていて、それを1年間通してやってきました。苦ではなくて当たり前という感じなので、何の問題もないです」とコメントした。次戦も走力を生かした守備をベースとした100パーセントの岡山学芸館が見られそうだ。

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