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北信越代表・長野アンビシャスFC BLUEが大会初制覇!……EXILE CUP 2023決勝大会

 9月17日、LDH JAPANが主催する小学4年生から6年生を対象としたフットサル大会「EXILE CUP」の決勝大会が、同大会の“聖地”とも言える愛媛県今治市で行われた。舞台は今年竣工されたばかりの今治里山スタジアム。全国9地区10会場で行われたタフな地区大会を制した10チームがここに集結し、日本一の座を目指して戦った。

 開会式では大会アドバイザーの元日本代表監督・岡田武史さんより挨拶。「この大会からは年代別のサッカー日本代表も出ています。ぜひ、みんなも日本代表になれるように頑張ってください」と子どもたちへエールを送ると、ゲストのラモス瑠偉さんも「優勝に向け、今までやってきたことを悔いの残らないように出し、楽しみながら自分のパフォーマンスを出してもらいたい」と子どもたちの活躍に期待を込めた。さらに、EXILEの橘ケンチさんとTETSUYAさん、THE RAMPAGEのRIKUさんと龍さんが応援に駆けつけ、子どもたちの熱いプレーを見守った。

 大会方式は、予選リーグとして5チームずつ2ブロックに分かれて6分ハーフの総当たり戦を行い、各ブロックの上位2チームが決勝トーナメントへ進出。決勝トーナメントは7分ハーフのノックアウト方式で争われた。
 予選リーグの試合から、各チームのレベルの高さは見て取れた。「以前だとポジションを取ってパスを回すばかりだったのが、狭いコートの中でもワンツーやスルーパスを狙っている」(岡田武史さん)と、大人顔負けのテクニックが目を引く。かつ全力プレーで火花を散らす激戦が続き、さすが地区大会を制した強豪がそろう決勝大会だと思わせるものだった。

 予選リーグは福山ローザス・セレソン(中国大会代表)とMFC VOICE(東海大会代表)の2チームが頭ひとつ抜けていたAブロックに対し、Bブロックは実力伯仲の“死のグループ”となった。予選リーグ最終戦を前にEDC(関西大会代表)が勝ち抜けを決めたものの、残り1枠を3チームが奪い合う展開。そのBブロック最終戦は、競合するALEGRIA(九州大会2代表)に大量5ゴールを奪って勝利したジェフユナイテッド市原・千葉エリートプログラム(関東大会代表)が決勝トーナメントへ勝ち進んだかと思われた。しかし、追い詰められていた長野アンビシャスFC BLUE(北信越大会代表)が、それまで予選3戦全勝のEDCに意地の2ゴールで快勝。瀬戸際で予選2位突破を決めた。

 決勝トーナメントを前にしばしのランチブレイク。大会当日は9月なかばとはいえ、酷暑が色濃く残る真夏日となったため、休息も重要な要素と言えた。会場内ドリンクブースではTETSUYAさんが暑さ対策のために自らうちわを配布。観客も参加者も涼を得るとともに、憧れのアーティストからの思いがけないファンサービスを受けて心も回復できたに違いない。

 ブレイクが明け、再び勝負のスイッチが入った決勝トーナメントは、予選リーグとは異なる緊張感に包まれた。準決勝の2カードはいずれも僅差のウノゼロ(1-0)決着。Aブロック1位突破の福山ローザス・セレソンを相手に、終始押し気味に試合を進めた長野アンビシャスFC BLUEと、ポスト直撃のピンチを迎えるも粘り強い守備でリードを守り切ったEDCとの決勝カードが決まり、大会はいよいよクライマックスへ突入した。

 決勝戦は奇しくも予選リーグ最終戦と同カードとなった。そこで敗れたEDCがリベンジを果たすか、勢いのままに長野アンビシャスFC BLUEが駆け抜けるか。まさにハイレベルな今大会を締めくくるにふさわしい大熱戦となった。

 前半、スコアレスながら押し気味に試合を進めたEDCは、後半に入ると均衡を破る一撃で先行する。しかし、長野アンビシャスFC BLUEは土壇場で試合を振り出しに戻すゴールを決め、そのまま突入した延長戦の開始早々に逆転ゴールを挙げた。ここで“勝負あり”と思われたものの、過去の決勝大会で2度の優勝経験があるEDCも元王者の意地を見せ、試合終了間際に劇的な同点ゴール。優勝の行方は運命のPK戦へともつれ込んだ。

 EDCは1人目のキッカーが失敗して追い詰められたものの、長野アンビシャスFC BLUEの3人目、4人目のキックをセーブし、状況をひっくり返した。しかし、決めれば優勝決定という場面で、EDCが絶好機を生かせずキックを失敗。サドンデス方式となった7人目、長野アンビシャスFC BLUEのゴレイロ・有吉 修くんが好セーブでゴールを守り、ついに雌雄が決した。

 総参加445チームの頂点の座に輝いたのは長野アンビシャスFC BLUE。チームを率いた堀澤秀太コーチは「すべての試合に学びがあり、大会を通じて選手たちができることが増えていきました」と教え子の成長に目を細めるとともに、「理屈じゃなく、気持ちの部分で乗り越えてくれた」と尻上がりに調子を上げての優勝に笑顔を見せた。勝利に貢献するゴールを決めた伊東修輔くんは「プレッシャーはなかったです。勝つことだけを考えてプレーしました」と、無心でボールを追いかけたことが結果につながったと勝因を語った。

 競技終了後には岡田さん率い「TEAM OKADA」vs「決勝大会参加選手による選抜チーム」とのフレンドリーマッチも催された。名だたる選手たちを相手に光ったのは福山ローザス・セレソンの紅一点、徳永葵衣さん。所属チームは惜しくも準決勝で敗退したが、自身は予選リーグでもゴールを決めた勢いのまま、TEAM OKADAからもゴールを奪ってみせた。「思い切り決めてやろうという気持ちでシュートを打ちました」と、一生の思い出に残る一撃に晴れやかな表情を見せていた。

 また、このフレンドリーマッチにはTHE RAMPAGEの2人もプレーヤーとして参加。子どもの頃、自身もサッカー少年だったというRIKUさんは「サッカーは僕が青春時代に追い続けていたもの。ゴールという目標に向かってみんなで協力しながら走る姿を見ると、胸にグッと来るものがありました」と子どもたちのプレーに強く感銘を受け、自身もかつてのサッカー少年に戻ったようだった。

 閉会式では、岡田武史さんが「勝負の世界は必ずどちらかが負けます。負けることは問題ない。一番大事なのは勝つために全力を尽くすということ」と締めくくった。その言葉のとおり、全員が持てる力を振り絞ったEXILE CUPのピッチ上に敗者はいない。大会を通じて感じた喜びや悔しさを糧に、それぞれの子どもたちが新たな目標を見据え、大きな夢に向かって次の一歩を踏み出していくことだろう。

文=松本 隆志 写真=白川 裕一

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