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15歳の羽生恒平が最年少出場&最年少得点記録を更新!/F1リーグ 第2節

2023.06.09

最年少出場と最年少得点をダブルで更新した15歳の羽生恒平 [写真]=SHOKO

 6月3日から5日の3日間、Fリーグ2023-2024 ディビジョン1第2節が行われた。

 ホーム開幕戦を迎えたフウガドールすみだは、連勝を狙うバサジィ大分と対戦。5月に行われたFリーグ オーシャンカップ2023で弱冠15歳ながらU-19フットサル日本選抜に選ばれたすみだの羽生恒平がスターティングメンバーに名を連ね、Fリーグデビューを果たした。その羽生は序盤から積極的にシュートを放ち、大分GK上原拓也にプレスをかける。3分には畠山勇気のマイナスのパスに羽生が左足で合わせ、ゴールネットを揺らした。1点を追う大分はGK上原を効果的に使いながらすみだゴールに迫る。しかし、すみだGK岸将太の好守に阻まれ、1-0で第1ピリオドを終えた。第2ピリオドでも拮抗した展開がつづき、スコアが動かぬまま時間が経過する。試合時間が1分半を切ると、大分は青大祐をGKに置きパワープレーを開始。しかし、すみだの集中した守備を崩すことができずに試合が終了し、すみだが今季初勝利を収めた。

 15歳6カ月29日でデビューし初ゴールを挙げた羽生は、バルドラール浦安の柴山圭吾が持つ最年少出場記録(15歳7カ月10日)、ポルセイド浜田(当時)の田原柊が持つ最年少得点記録(15歳9カ月5日)をダブルで更新した。ベンチ登録をすることは土曜日のトレーニング後に聞いていたが、スタメン入りは当日のロッカールームで知らされたという羽生は「ピッチに立つまでは緊張していたが、練習から先輩たちがコミュニケーションを多く取ってくれていたので、ピッチ上ではあまりストレスを感じなかった」と話す。「15歳だからと相手が狙ってくるかもしれないが、そこで引いてしまうと隙を突かれる」と堂々とプレーしたことがゴールにつながった。

 羽生は2007年、大阪府和泉市生まれ。幼稚園の年長でフットサルスクールに入りフットサル人生が始まった。元フットサル日本代表の小曽戸允哉氏に指導を受けた経験から「憧れは小曽戸選手」と話す。フウガドールすみだには中学2年時に入団し、現在も下部組織であるファルコンズ(U-18)に籍を置くが、今シーズンからは2種登録でトップチームでの出場が可能となった。U-19フットサル日本選抜への選出や最年少記録の更新を経験し「ここで結果を出していくことができればさらに出場機会ももらえると思うので、この1年が勝負だと思っている」と意気込む。試合は月曜日の開催だったが「今日は保護者面談があったので4時間目で授業が終わった。早退せずに試合に出ることができたのでラッキーだった」と話す笑顔には15歳らしいあどけなさが残る。今後の新星の活躍に期待だ。

 ホーム開幕戦を迎えたバルドラール浦安は、連勝を目指し立川アスレティックFCと対戦。5月のオーシャンカップ2023準決勝での立川との対戦や前節のシュライカー大阪戦に比べゴールに向かうシーンが増え、前節2得点を挙げた本石猛裕がマークを振り切ってシュートを放ち、空涼介のループパスに宇野伊織が頭で合わせるなど、序盤から積極的にゴールを狙う。しかし、7分にカウンターを仕掛けたところを取り返され、湯浅拓斗に先制を許した。1点を追う浦安は柴山圭吾のシュートが立川GK檜山昇吾にはじかれると、田中晃輝がすかさずシュート。しかし、これはクロスバーを叩き、大島旺洋のCKに合わせた柴山のシュートもポストに嫌われるなど決めきることができない。15分には菅谷知寿のキックインに中村充がダイレクトで合わせると、これをゴール前で湯浅が触わり立川がリードを広げた。

 0-2で迎えた第2ピリオドでも、浦安は攻撃の姿勢を崩さずゴールを狙う。しかし、立川GK檜山やベテランの完山徹一に阻まれ得点を奪えないまま時間が経過し、29分には上村充哉のキックインにファーサイドで合わせた中村のジャンピングボレーでリードを広げられる。3点を追う浦安は34分、自陣でFKを得るとサイドを広く使い前進する。染野伸也のヒールパスを田中がゴール前に送ると、ペナルティーエリアに侵入した宇野が右足でシュート。これがゴールネットを揺らし、2点差に迫った。ここから畳みかけたい浦安は4分半を残し加藤竜馬をGKに置いたパワープレーを開始。幾度となく立川ゴールに迫るが、残り3秒で石田健太郎が放ったシュートは立川GK檜山にはじかれ、加藤が放ったシュートもブロックされたところで試合終了。浦安はホーム開幕戦を落とし、立川が今季初勝利を収めた。

今季初勝利を収めた立川 [写真]=SHOKO

 開幕節でペスカドーラ町田を下したY.S.C.C.横浜は、前節で大勝を収めた湘南ベルマーレをホームに迎えた。クラブ史上最多となる1008人の観客の前で連勝を収めたい横浜だったが、14分にセットプレーから失点。しかし、15分には小林拓夢のアシストから新加入の田村佳翔が同点弾を挙げ、さらに17分にはキックインに合わせた安井嶺芽のゴールで逆転に成功した。18分には内村俊太が仕掛けたカウンターから堀内迪弥に同点弾を許し、2-2で第1ピリオドが終了。第2ピリオドでも拮抗した展開はつづき、31分には内村の右CKにダイレクトで合わせた堀内のゴールでリードを奪われる。しかし、3分半を残しパワープレーを仕掛けた横浜は残り54秒、底辺の高橋響と右サイドの堤優太がパスを交換しながらジリジリと前進すると、堤からのパスを中央に切り込んだ菅原健太がダイレクトで突き刺す。ホーム横浜が土壇場で追いつき、勝ち点を分ける結果となった。

両者譲らぬ攻防を見せた横浜と湘南 [写真]=SHOKO

 今節の結果により、開幕2連勝を名古屋オーシャンズのみとなった。例年以上に2位以下が混戦となりそうなシーズンで、名古屋の独走を止めるチームは現れるのか注目だ。

<Fリーグ2023-2024 ディビジョン1第2節>
ボルクバレット北九州 1-4 ペスカドーラ町田
バルドラール浦安 1-3 立川アスレティックFC
エスポラーダ北海道 2-5 名古屋オーシャンズ
シュライカー大阪 2-1 しながわシティ
Y.S.C.C.横浜 3-3 湘南ベルマーレ
フウガドールすみだ 1-0 バサジィ大分

By サッカーキング編集部

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