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カップ2冠目指す広島、京都との激闘制し天皇杯決勝進出! 16日に日産スで甲府と激突

2022.10.05

京都を破った広島のスターティングイレブン [写真]=JFA/PR

 天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会・準決勝が5日に行われ、京都サンガF.C.とサンフレッチェ広島が対戦した。

 2002年以来20年ぶり2度目の優勝を目指す京都と、東洋工業サッカー部時代の1969年以来となる4度目の優勝を目指す広島が『サンガスタジアム by KYOCERA』で激突。京都は1-0で勝利したJ1リーグ第31節サガン鳥栖戦からスタメン全員変更。一方、広島は4-1で勝利したJ1第31節浦和レッズ戦から先発を1人のみ変えて試合に臨んだ。

 序盤押し込む広島は11分に決定機。佐々木翔の浮き球パスを味方が頭で落とし、ドウグラス・ヴィエイラがボールの落ち際に合わせて右足一閃。鋭いシュートを放ったが、わずかに枠の右へ外れた。こう着状態が続くなか、27分には佐々木が再び浮き球のスルーパスを供給。抜け出したD・ヴィエイラが相手GKマイケル・ウッドとの一対一を迎えたが、シュートはセーブされた。

 広島は35分、満田誠がペナルティエリア右から放ったシュートが相手DFメンデスのハンドを誘ってPK獲得。キッカーを務めたD・ヴィエイラがゴール左下に突き刺し、広島が先制に成功する。

 1点のリードで折り返した広島は、後半に入ってからも試合の主導権を握るが、追加点を奪うことはできない。耐える京都は、65分にビッグチャンス到来。金子大毅がピッチ中央で相手DFからボールを奪い、こぼれ球を回収したピーター・ウタカが一気にゴール前まで運ぶ。左足で鋭いシュートを放ったが、相手GK大迫敬介の好セーブに阻まれた。

 前線にフレッシュな選手を次々に投入して強度を維持する京都は、79分に試合を振り出しに戻す。自陣からボールを繋いで素早く敵陣深くに攻め入ると、最後はペナルティエリア内のこぼれ球に反応したイスマイラが右足一閃。強烈なシュートをゴールに突き刺した。

 京都が勢いづいたことで試合は終盤までハイインテンシティの攻防が繰り広げられる白熱した展開に。互いに追加点を挙げることができず、試合は延長戦に突入する。

 95分、広島が一歩前に出る。住吉ジェラニレショーンの縦パスを引き出したエゼキエウが見事なフリックパスを相手DFの背後に通す。抜け出したナッシム・ベン・カリファがペナルティエリア右からゴール左下に突き刺した。

 その後パワープレーを仕掛けた京都の反撃は実らず、2-1で延長戦を制した広島がルヴァン杯に続いて天皇杯でも決勝進出を果たした。決勝は10月16日に『日産スタジアム』で行われ、鹿島アントラーズを下したヴァンフォーレ甲府と対戦する。

【スコア】
京都サンガF.C. 1-2 サンフレッチェ広島

【得点者】
0-1 40分 ドウグラス・ヴィエイラ(広島)
1-1 79分 イスマイラ(京都)
1-2 95分 ナッシム・ベン・カリファ(広島)

【スターティングメンバー】
京都(3-4-3)
マイケル・ウッド;荒木大吾、長井一真、メンデス;山田楓喜(67分 井上黎生人)、三沢直人、金子大毅、田中和樹(72分 植田悠太、101分 麻田将吾);宮吉拓実(72分 中野桂太)、ピーター・ウタカ(76分 川﨑颯太)、パウリーニョ(67分 イスマイラ)

広島(3-4-2-1)
大迫敬介;野上結貴、荒木隼人、佐々木翔;茶島雄介(80分 住吉ジェラニレショーン)、川村拓夢、野津田岳人、柏好文;森島司(80分 エゼキエウ、120+2分 ピエロス・ソティリウ)、満田誠(119分 松本泰志);ドウグラス・ヴィエイラ(58分 ナッシム・ベン・カリファ)

By サッカーキング編集部

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