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G大阪が広島にリベンジ…復活・宇佐美の2戦連続2ゴールで天皇杯決勝進出

2015.12.29

先制ゴールを喜ぶ宇佐美貴史(中央) [写真]=Getty Images

 第95回天皇杯全日本サッカー選手権大会準決勝が29日に行われ、ガンバ大阪サンフレッチェ広島が対戦した。

 昨年度王者のG大阪は26日に行われた準々決勝でサガン鳥栖と対戦し、3-1で勝利を収めた。3カ月ゴールから遠ざかっていた日本代表FW宇佐美貴史が、24日に誕生した長女を祝う2ゴールを決めるなど、連覇に向けて調子を上げている。一方、Jリーグ王者に輝いた広島は、準々決勝でFC東京と対戦。延長戦の末に2-1で勝利を収め、辛くもベスト4進出を果たした。G大阪と広島の対戦は、明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ(CS)と同カード。リベンジに燃えるG大阪と、迎え撃つ広島という構図になった。なお、広島はリーグ戦チーム内得点王のブラジル人FWドウグラスが負傷のためにベンチ外となり、3-6-1の1トップにFW佐藤寿人、2シャドーにはFW浅野拓磨とMF茶島雄介が入った。

 この試合で最初にシュートを放ったのは広島。4分、エリア手前やや距離がある位置から、丸谷拓也がミドルシュート。ここはGK東口順昭がしっかりとキャッチした。

 一方のG大阪も早々にチャンスを作る。7分、右サイドの倉田秋からゴール前のパトリックにロングボールが入るとヘディングで落としたボールを宇佐美が受けて左足シュート。これが広島DF千葉和彦の股下を抜け、ゴール右下に吸い込まれた。宇佐美は準々決勝の鳥栖戦から2試合連続ゴールとなった。

 続く16分、G大阪はエリア手前左でボールを持った倉田が右足でミドルシュート。しかし、ここは枠の右上に外れてしまった。

 その後は互いにチャンスを作れない時間が続く。42分、広島は青山敏弘がエリア手前やや距離がある位置で佐藤からボールを受け、右足で狙いすましたロングシュート。低い弾道のボールがG大阪のゴールを襲ったが、わずかに枠の左下に外れてしまい得点には至らなかった。このまま1-0でG大阪がリードして前半を終えた。

 後半立ち上がりは広島が攻勢に出る。57分、最終ラインの千葉から前線の佐藤にタテパスが入ると、佐藤は右サイドのミキッチへパス。ミキッチはクロスを上げずにワンフェイントから中央に切り込み、左足シュート。ボールは枠を捉えたが、GK東口がなんとかかき出してCKに逃れた。

 広島は58分、CKの場面で佐藤を下げて皆川佑介を投入。さらに63分、ミキッチを下げて柏好文を入れ、さらに攻勢を強める。一方、G大阪は65分にパトリックを替え、CSで広島相手に得点を挙げた長沢駿を投入した。

 66分、広島に決定機が訪れる。浅野から前線の皆川へタテパスが入ると、ポストプレーからパスを受けた茶島が浮かせたトラップで相手DFをかわしてGKと一対一となる。しかし、ここはGK東口がなんとか飛び出してセーブ。同点ゴールを許さない。さらに69分、エリア手前左で直接FKを獲得すると、キッカーの茶島が右足でシュートを狙った。カーブのかかったボールが枠を捉えたが、ここもGK東口がなんとかキャッチ。なんとか広島の猛攻をしのいだ。

 すると74分、G大阪がカウンターからビッグチャンスを作る。左サイド低い位置で倉田がボールを奪うと、そのままドリブルでゴール前まで持ち上がり中央へ切り込む。エリア手前でボールを持った倉田は左の長沢へパス。長沢がダイレクトではたくと、これを宇佐美が左足シュート。これがゴール右下に決まり、G大阪が貴重な追加点を奪った。

 広島は78分に清水航平を下げて山岸智を、G大阪は82分に宇佐美を下げて井手口陽介を投入した。1点を追う広島は85分に浅野がヘディングシュート。86分に再び浅野が左足でミドルシュートを放つなど猛攻を仕掛けたものの、ゴールが遠い展開が続く。

 すると後半アディショナルタイム1分、G大阪の長沢が相手DFとの競り合いからボールを奪うと、GKとの一対一からループシュートを決めて3点目。このままG大阪が3-0で広島を下し、2年連続の決勝進出を果たした。

 勝ち上がったG大阪は、来年1月1日に味の素スタジアムで行われる決勝で浦和レッズと対戦する。

【スコア】
ガンバ大阪 3-0 サンフレッチェ広島

【得点者】
1-0 7分 宇佐美貴史ガンバ大阪
2-0 74分 宇佐美貴史ガンバ大阪
3-0 90+1分 長沢駿ガンバ大阪

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