浦項スティーラースと対戦した浦和レッズ [写真]=Getty Images
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループJ第4節が8日に行われ、浦項スティーラース(韓国)と浦和レッズ(日本)が対戦した。
前回王者としてACL連覇を狙う浦和は、ここまで勝ち点「4」の2位につけているものの、3連勝中の首位・浦項からは5ポイント差で離されており、今節の結果次第ではグループリーグ首位突破が消滅する。アウェイに駆けつけた熱烈なサポーターとともに、前回対戦時はホームで0-2で敗れた浦項から、敵地で白星獲得を目指す。
試合は、立ち上がりから浦和が攻勢を強める。開始早々の1分には、中盤での細かいパスワークから、伊藤敦樹が右サイドの裏に抜けた明本考浩にスルーパス。そのまま右足で柔らかいクロスを送り、ホセ・カンテが頭で合わせたが、シュートはGKの正面に飛んでしまった。
対する浦項にもチャンスが訪れる。31分に、浦和がゴールキックから細かく繋ぐため、GK西川周作が素早く岩尾憲にパスを送る。すると、ボールを持った岩尾の判断が一瞬遅れ、浦項がプレスを掛けると、パスカットしたこぼれ球を拾ったキム・ジュンホが、エリア外からシュートを狙うが、枠を捉えきれない。
そんななか、36分に浦和が均衡を破る。自陣左サイド深くで荻原拓也がパスカットし、小泉佳穂にボールを繋ぐ。小泉が左サイドの裏にスプリントを仕掛けたエカニット・パンヤに絶妙なスルーパスを供給すると、ゴール前で待つホセ・カンテにマイナスのパスを流し、コントロールから相手選手の股を抜くシュートでネットを揺らして、浦和が先制した。
リードした浦和だったが、後半開始直後には決定的なピンチを作られる。浦項の細かいパスワークに対応が遅れ始め、ポケットに侵入したコ・ヨンジュンにスルーパスが送られると、ダイレクトで放られたクロスをユン・ジェウンに合わせられるが、ゴールマウスを外れた。
すると、66分に相手選手から蹴り込まれたクロスが、マリウス・ホイブラーテンの手に当たったとしてVARが介入。判定の結果、浦項にPKが与えられ、キッカーを務めたゼカが確実にGK西川の逆を突き、試合は振り出しに戻された。
後半は苦しい時間が続いていた浦和だったが、72分には秋本の足裏を見せたタックルが相手選手の足に直撃。1度はイエローカードが提示されたものの、VARの介入により、レッドカードに変更されてしまう。浦和は、10人での戦いを強いられることとなった。
押し込まれる浦和は、後半アディショナルタイムに自陣左サイド深くでスローインを与えると、浦項の素早いパスワークに反応できず、ポケットに走り込んできたシン・グァンフンへのスルーパスを許してしまう。1度は浦和のGK西川がクロスを弾くが、遅れてゴール前に飛び込んできたキム・インソンに押し込まれ、浦項から逆転弾を奪われた。結局、試合はそのまま1-2で終了し、浦和は痛恨の連敗。一方の浦項は、グループリーグ4連勝で首位を維持している。次節は今月29日に行われ、浦和はホームで武漢三鎮(中国)と対戦する。
【得点者】
0-1 36分 ホセ・カンテ(浦和)
1-1 66分 ゼカ(PK/浦項)
2-1 90+4分 キム・インソン(/浦項)
By サッカーキング編集部
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