2月に神戸と対戦したジョホール・ダルル・タクジム [写真]=Getty Images
マレーシア1部のジョホール・ダルル・タクジム(JDT)は11日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)への参加が困難なものになったと声明を発表した。クラブの公式ツイッターで伝えている。
今シーズンのACL東地区は、新型コロナウイルス感染拡大の状況に鑑み、残り試合をセントラル方式で集中開催することが決定している。11月18日から12月13日にかけて、カタールの首都ドーハにて行われる予定だ。
だが、JDTは次のような声明を発表。新型コロナウイルスの世界的な再流行を受け、マレーシア政府の国家安全保障会議からドーハへの渡航許可が下りなかったことを明らかにした。
「JDTは、アジア最高峰の舞台に参加できないことに対し、非常に失望しています。ですが、私たちはマレーシア政府の決定を尊重します。新型コロナウイルスの症例が増加しているため、そのような安全対策を実施する必要があることを理解しています」
「ドーハへ渡る予定だったJDTのチームを含む、全ての人の幸福が最優先です。私たちは2021年シーズンに向けて、世界がパンデミックを克服できることを祈り、願っています」
JDTはヴィッセル神戸、広州恒大(中国)、水原三星ブルーウィングス(韓国)と同組のグループG。2月に行われた神戸との第1節は1-5で敗れたが、3月に行われた水原三星との第3節は2-1で勝利していた。広州恒大との第2節は延期となっていた。
なお、現在までにアジアサッカー連盟(AFC)からJDTに関する声明は発表されていない。仮にJDTの棄権が認められた場合、JDTの試合結果はすべて無効となり、順位表はJDTの結果を除いて決定されることになりそうだ。ただ、“政府の介入”という不可抗力による大会辞退となるため、罰金や来季のACL参戦禁止などの処分は下されないと見られる。
By サッカーキング編集部
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