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ACLでプロデビューを飾ったFC東京・紺野和也…「実際にプレーしてすごく楽しかった」

2020.02.18

途中出場ながら攻撃のリズムを変えたFC東京の紺野和也 [写真]=兼子愼一郎

「期待どおりのプレーをしてくれた」と試合後の公式会見でFC東京の長谷川健太監督は、一人の選手を評価した。

「昔の話ですが、Aリーグを見ていて、チャナティップがタイでプレーしていた時に彼らはチャナティップを全然止められなかった。こういうタイプの選手を嫌がるという印象を持っていた。トレーニングでもキレていたし、大柄のDFは止めづらいだろうと。狭いスペースでも苦にせずプレーできる」

 指揮官にベタ褒めされた紺野和也は、「今日はデビュー戦だったので、すごく楽しみにしていましたし、実際にプレーしてすごく楽しかった。個人的な数字を残したいという気持ちで入ったけど、ある程度、リズムを変えることはできたのかなと思います」とホッとした表情を見せた。

 1月28日のAFCチャンピオンズリーグ(以下ACL)・プレーオフ、2月11日のACL初戦とベンチ入りを果たしたものの、出場機会には恵まれなかった。引き分けで迎えたホームの第2戦は引いた相手に攻撃の糸口がなかなか見つけられず、特に前半は苦戦した。そんな状況下の59分に満を持して投入されたのが、紺野だった。

「得意なほう」だと語る右のワイドに位置取ると、「ドリブルで相手の守備陣形を崩したいと考えていた。とにかく前線で走り回って攻撃に参加していこう」と積極的に攻撃参加した。そして「大きい選手も多かったので、一瞬のスピードを使って相手の懐に潜り込もうと意識していた」と語ったように、前半の閉塞感とは打って変わって東京の攻撃が活性化されていった。

 結果、83分にレアンドロの強烈な個人技が光った。右足から放たれたミドルシュートはキレイな弧を描いてゴールに決まり、東京がACL初勝利を手にした。

「終わった後に(監督が)笑顔で迎えてくれて、『やっと出れたね』と。やっと一歩スタートできたと自分の中で感じている。これから出続けることが大事なので、明日からいい準備をしていきたい」

 同じく大卒ルーキーでスタメン出場を果たしている安倍柊斗に「悔しい気持ちもあります」と正直に吐露するが、刺激を受けながら「毎日全力でやっていきたい」。同期と切磋琢磨しながら成長していくつもりだ。


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