2017.06.01

広州恒大、ACLで8強入りも中国メディアは「旧時代の戦略」と指揮官批判

国内、アジアの舞台で好調を持続する広州恒大だが、指揮官に対する批判の声が上がっている
42歳の時に香港で執筆活動を始めた遅咲きのフットボールライター。アジアコスワース代表。香港サッカー協会会員。アジアサッカー研究所大中華圏担当。

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2017決勝トーナメント1回戦セカンドレグが30日にカシマスタジアムで行われ、鹿島アントラーズがペドロ・ジュニオールと金崎夢生のゴールで広州恒大に勝利したものの、ファーストレグに引き続きパウリーニョに得点を許し、この結果アウェイゴールの差で広州恒大が8強に進出した。

 ホームでのファーストレグで鹿島アントラーズを零封していた広州恒大は、引き分けでも8強進出が決まる優位な状況でセカンドレグに臨み、後半10分に挙げたアウェイゴールで8強進出をほぼ確定する。後半アディショナルタイムの失点にも冷静に対処して功者ぶりを見せた。

 セカンドレグから一夜が明けた中国では、日本王者を退けての8強進出に好意的な論評もある一方で、昨年あたりから始まったルイス・フェリペ・スコラーリ監督に対する風当たりが依然として強く、体制下で顕著となっている問題点などを挙げた記事も目に付く。

 中国メディア『騰訊体育』では『広州日報』や『体運+』の記事を引用する形で「広州恒大の相対的実力の低下、効率の悪い攻撃、そしてパウリーニョへの依存過多」として、広州恒大のファンはスコラーリが見せる采配には決して満足していないのだとしている。

『捜狐体育』でも広州日報の記事から「スコラーリ体制は外国人選手ありきの旧時代の戦略から脱却できていない」として、日本や韓国勢で見られるような自国選手を中心とする必要性を広州恒大に要求している。

 一方でスコラーリ監督も中国メディアからの質問に苛立ちを見せている。

 特にこの5月は8試合を消化する過密日程だったが、国内リーグの首位を堅持した上でACLでも8強進出と結果を残している。これに対して一部のメディアがアジア王者たる広州恒大においてのスコラーリ監督の采配に不満を示したようで、監督交代という直接的な表現を使ったとしている。

「そんなに私のことが不満なのであればクラブに新しい監督を呼べと言えば良い。我々は国内リーグで首位を走り、カップ戦でも勝ち上がり、今日はACLで8強進出を決めた。君たちの不満がどこにあるのか見当もつかない」

 現在中国では外国人選手枠の削減や若手選手の起用を義務化するなど、猛烈な勢いで外国人選手に依存する形からの脱却を図っているのは事実だが、少なくとも現状のルールの中で結果を残している世界的名将に対して浴びせる言葉ではない。

 比較的日本勢との相性の良い広州恒大に関する中国メディアの反応は、以前ほどの熱を帯びていないように思える。彼らはもうACLという大会を日常の国内リーグやカップ戦と同じ場所に置いているのかもしれない。

文=池田宣雄
協力=アジアサッカー研究所

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