2017.05.31

ムアントン戦で1G2Aの小林悠にタイ紙が最高評価、敵将「注意していたが…」

小林悠
ムアントンとの2戦で2ゴール3アシストの活躍を見せた小林悠
1979年、静岡県浜松市出身。出版社勤務後、日本語教師としてタイへ渡る。その後、タイをベースにフリーランスライターとして活動。サッカーをはじめとした東南アジアのスポーツを中心に取材、執筆を行っている。東南アジア情報サイトやサッカーメディアなどにタイを中心とした東南アジア関連の記事を寄稿している。

 30日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦のセカンドレグが行われ、川崎フロンターレがホームでタイのムアントン・ユナイテッドに4-1で勝利。2試合合計スコアを7-2として、8年ぶりとなるベスト8進出を決めた。

 23日のファーストレグではアウェイゴール3発を決めて3-1と勝利し、圧倒的に優位な状況にあった川崎はセカンドレグでも序盤からゲームを支配する。31分に小林悠のゴールで先制すると、長谷川竜也、エドゥアルド・ネットとゴールを重ねて3-0とリード。「前半で決めるつもりだった」という鬼木達監督の言葉通りに45分で勝負を決めた。

 タイの大手紙「サイアム・スポーツ」は、1ゴール2アシストの小林を10点満点で「9」と高く評価。途中出場で1ゴール1アシストと活躍したファーストレグに続き、両チーム合わせての最高点を与えている。タチャタワン・スリーパーン監督は「素早くテクニックのある選手。かなり注意していた」と小林を警戒していたが、セカンドレグでも抑えきることはできなかった。

 試合後の記者会見ではタイのメディアから、「(7月から北海道コンサドーレ札幌に加入する)チャナティップ・ソングラシン以外でJリーグでできると感じた選手はいるか」という質問が出された。それに対して鬼木監督が10番のティーラシン・デーンダーの名前を挙げ、「他の選手と質が違う。もっと運動量があればJリーグでも出来ると思う」と語ったことも大きく報じられている。

 ムアントンはこれで5月10日のACLで鹿島に敗れて以来、国内リーグ3連敗を含めて公式戦6連敗。この試合でもチャナティップと青山直晃の主力2選手が「コンディションが万全でない」ことを理由にスタメンを外れるなど、満身創痍の状態だった。その結果、最後は川崎に完敗を喫しての終戦となったが、今大会で大きなインパクトを残したチームの一つであったのは間違いない。

「タチャタワン監督、来季のACLへ向け目標をタイリーグに据える――」(「サイアム・スポーツ」)。タイのメディアでは批判的な論調は少なく、すでに今後のさらなる飛躍を期待する空気が漂っている。タイ代表の新星であるFWシロー・チャットーンを新たに獲得するなど積極的な補強を続けるタイの王者は、来季以降もJリーグ勢にとって難敵となる可能性があるだろう。

文=本多辰成
協力=アジアサッカー研究所

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