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アンプティサッカーの日本選手権が開催…セルジオ越後氏「アンプティサッカーは社会のモデル」

2018.12.26

 11月17日からの2日間、神奈川県でアンプティサッカーの日本選手権が行われ、10月末より行われたアンプティサッカーワールドカップに出場したメンバーなど92名がエントリーした。

 アンプティサッカーは、病気や事故で手足を切断した選手がクラッチ(松葉杖)をついてプレーする7人制サッカーで、フィールドプレイヤーは主に片足の切断者。ゴールキーパーは手や腕の欠損部分にかかわらず、シャツに腕を入れ込み、片腕でプレーする。

 日本代表にとって4回目の出場となった2018年メキシコ・ワールドカップは、過去最高の10位だった。エンヒッキ松茂良ジアスは、「世界はやっぱり強いな、と思いましたけど、4年前の11位から今回10位に。少しずつでも前に進んでいることは感じられましたし、これからもひとつでも上を目指してプレーしていきます」と話した。

 開会式では日本代表の結果が報告された後、メキシコまで応援に駆けつけたサポーターから、「ニッポン」コールが送られた。日本アンプティサッカー協会の最高顧問を務めるセルジオ越後氏は、「サッカー日本代表もウルトラスというサポーターがうねりをつくりました。サポーターを得ることは、アンプティサッカーの財産のひとつ。日本ではまだまだ障がい者は守るべきもの、という文化ですが、選手たちを見ていると普通に付き合うことが当たり前になってくる。本来あるべき社会のモデルがここにあります」と語った。

日本アンプティサッカー協会の最高顧問を務めるセルジオ越後氏

 大会は、日本代表メンバー5名を擁するFC九州バイラオールが、初の大会連覇を達成した。アンプティサッカーの次の大会は、来春に大阪で開催される予定だ。

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