2017.05.19

【レポート】専用スタジアム・ミクスタの建設とこれからを学ぶ、セミナー付きスタジアムツアー開催

サッカー総合情報サイト

 5月13日、ミクニワールドスタジアム北九州(ミクスタ)の記者会見室で、サッカーキング・アカデミーの特別セミナーが開催された。今回はセミナーにとどまらず、講師とともに場内を巡るスタジアムツアーも実施。小倉駅から徒歩7分という好立地に建てられたミクスタは、建設までにどのような経緯があったのか、また本拠地とするギラヴァンツ北九州の今後の活用ビジョンについて語られた。

「新スタジアム建設とギラヴァンツ北九州の将来展望」というテーマで行われたセミナーは、まず北九州市役所の大貝保志氏の話で始まった。大貝氏は市民文化スポーツ局スポーツ部スポーツ施設担当課長として、スタジアムを含む北九州市内のスポーツ施設運営に携わり、新スタジアムに関しては検討段階から基本方針の策定などに尽力した。

「市民に夢と感動を!子どもに元気と目標を!まちに誇りとにぎわいを!」という想いが込められたスタジアムは、建設の発端となった競技団体からの要望から約10年の時間を掛けて完成に至った。建設用地の確保までの道程や、経済性とまちづくりへの民間ノウハウの有効活用に期待し、PFI事業BTO方式を採用した背景などが語られた。

 また、Jリーグの試合だけでなく、ラグビーや学生の大会などでの利用によって、ミクスタがある小倉駅の新幹線口エリアに集客を促し、10億円以上の経済効果をもたらすことを見込んでいるという。途中、スタジアムが建設される模様を定点で撮影した映像も流され、参加者も大貝氏も、その様子を感慨深そうに見つめていた。

 続いてギラヴァンツ北九州の二村弘志氏が演台へ向かう。二村氏は現在、常勤顧問としてスタジアム事業にとどまらず、さまざまな事業に関わっているが、ギラヴァンツの前身であるニューウェーブ北九州が株式会社化を目指す頃からクラブ運営に携わってきた。

 二村氏は、ギラヴァンツ北九州がこれまで歩んできた軌跡とともに、クラブの理念、そしてスポーツが社会において果たすべき役割について言及した。「スポーツで子どもに夢と感動を与え、街に誇りと活力を生み出す」というクラブの理念を、具体的な将来像を持って語り、それを実現できる「舞台」がミクスタなのだと話した。そしてギラヴァンツ北九州は、スポーツを通じて、人づくり街づくりに貢献していきたいと語った。最後に、Jリーグが企画して行われた、欧州のスタジアムの現状や活用事例についての視察の様子を、映像を用いて紹介した。これには二村氏、大貝氏ともに参加しており、新スタジアム建設に大きな影響を与えたという。

 第1部となったセミナーが終了し、参加者は2グループに分かれて、大貝氏と二村氏にそれぞれ先導されてスタジアムツアーへ向かった。最初に一行が向かったのは青々とした芝が鮮やかなピッチだ。

 ここでは観客席に関する説明や、中継カメラの設置についてなどの解説がされた。参加者はしゃがみこんで芝を接写したり、ベンチに座って監督を模したポーズで写真を撮ったりするなどして楽しんでいた。

 次に向かったのはドーピングコントロール室、そして選手が使用するチーム更衣室だ。更衣室の個人スペースは、球技専用スタジアムということもあり、体格の大きなラグビー選手が座っても広々と使えるよう、大きめに作られているという。

 エレベーターで5階へ移動し、ピッチが一望できる警察控室や実況放送室、大型ビジョンの操作室などを見学した。そこでは翌日行われる試合で使用する映像のテストが行なわれ、具体的な操作の解説もしてもらった。

 次に案内されたのはVIPエリア。ビジネスラウンジと呼ばれる部屋やVIPラウンジ、スカイボックスなど、飲食も可能なラウンジにVIP仕様の観客席が付いたスペースだ。こういったスペースを設けることは欧州視察で感じた、最も取り入れるべき要素の一つだったという。これらのラウンジは一般にも貸し出されており、参加者からはどこへ申込めばいいのかといった、具体的な質問も上がった。

 最後に記者やカメラマンの控室なども見学し、セミナー会場となった記者会見室へ戻った。スタジアムツアー終了後も、講師と参加者との間で意見交換が行われるなど、双方の熱意が会場を満たしていた。これから北九州の街はミクスタをシンボル施設として、民間と行政、クラブとサポーター、そして多くの市民が一体となって“にぎわい”をもたらしていく。

サッカーキング・アカデミー

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