11月11日(金)に東京都八丁堀のFootball★Plazaで、サッカーキング・アカデミー エージェントセミナー「海外で活躍するエージェント 宮原継享氏による移籍の実態」が開催され、学生やビジネスマンが参加した。
講師を務めるのはJapan at UK limited所属 ユーロプラス専属契約代理人を務める宮原継享氏。06年からロンドン最大規模の日系サッカークラブLondon Japanese Junior FCに勤務し、イングランドサッカー協会の指導者ライセンスF.A Level 2を取得。13年には現職のJapan at UK limitedでFootball Samurai Academyを創設した。指導者や選手の留学をサポートする代理人としてもトップレベルで活動し、今夏オランダ1部のSCヘーレンフェーンに移籍した小林祐希、モンテネグロからポーランド1部、ブルガリア1部に移籍した加藤恒平、日本出身でフィリピン代表という異色の経歴を持つ佐藤大介のルーマニアリーグ移籍など、様々なタイプの移籍を成立させてきた。
「選手とは家族のように密な関係になることが大事」とエージェントの仕事を語った宮原氏。日本代表監督のハリルホジッチも注目した、ブルガリア1部に移籍した加藤恒平選手を例に「移籍を成功させる際、選手がサッカーに集中できる環境を作ってあげられるようにしなければならない」と移籍させるだけではなく、選手のサポートも重要だと語る。
そして普段では絶対に見ることの出来ない移籍に関する資料や、宮原氏のエージェント資格を取得した際の資料などを紹介した。
小林祐希選手の移籍の裏話になり、「プロになる頃から海外移籍を含めて動いていた」と当時を振り返った宮原氏。今回ジュビロ磐田からSCヘーレンフェーンへ移籍する際のチーム選び、そして移籍金の話や、明治時代に交わされた国際条約「オランダと日本の100年条約」による移籍事情の話など、各チームとの直接交渉の詳細を語った。
「彼が気持ちよくサッカーができるように、クラブの人全員と話し、彼がスーパープレーヤーであるという雰囲気を作り、家や、食事、給料などサッカー以外のところ、そして次のステップも考えた環境を作るサポートを行った」と加藤選手の時と同じく、全てのサポートを徹底して行い、小林選手の次の移籍先なども考えたサポートをしていると熱く語った。
参加者から挙がった「エージェントになるために必要なことはなんだと思いますか」という質問に対して「コネクションが1番大事」と答えた宮原氏。「コネクションを作っていくには運、タイミング、そしてその道筋を思い描き、常に100%で動くことが大事」とメッセージを残した。
受講者の方からは「エージェントを目指しており、将来的には宮原さんのように海外で活躍できるように頑張っていきたい」や、「エージェントの仕事内容、難しさを知ることができ、選手一人一人の移籍の裏話まで聞けて面白かった」などの感想をいただいた。
By サッカーキング編集部
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