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台湾のASIA AVENGERSが激闘制し史上初2度目のAVPCL制覇達成! 日本勢LEVER ONはアウェーゴールに泣く

2016.05.16

 2016.04-05シーズンのAsia Virtual Pro Champions League(AVPCL)決勝(1stleg、2ndleg)が13日に行われ、LEVER ON(日本)とASIA AVENGERS(台湾)が対戦した(なお、決勝戦もアウェーゴール方式で行われている)。

 FIFA16のオンラインによるクラブモードを舞台に、今シーズン(年3シーズン)アジア王者を決める一戦。カップ戦(FIFA Club Japan Cup)を制して、AVPCL初制覇に挑む日本のLEVER ON。一方、台湾リーグでは2位に甘んじたものの、1年ぶり通算2度目の優勝を狙う台湾のASIA AVENGERS。

 1stlegをホームで迎えたLEVER ONは、この日も4-4-1-1システムを採用。左サイドバックにbeatbox_kが復帰した以外は前回同様、対するASIA AVENGERSも前回同様のスターティングメンバーとなっており、お互い大きな変更なく試合に臨んだ。


 LEVER ONのキックオフで幕を開けた試合、決勝ともあってお互い慎重な入り方をしたが、じわじわとLEVER ONが押し込む。前半14分、右サイドバックpi—–po—–からのロングパスでMeru-Cafeが相手右サイドバックの裏を取ると、今大会絶好調のHolynoelへそのままスルーパス。ペナルティエリア右奥で受けたHolynoelがキレのあるマイナスのドリブルで1人交わして左足で強烈なシュート。しかしこれは相手ゴールキーパーのファインセーブに阻まれた。

 反撃したいASIA AVENGERSは左サイドのGuTsYinがドリブルで仕掛けて突破口を見出そうとするも、LEVER ONの組織的な守備に綻びを作ることがなかなかできない。それでも、徐々に盛り返してきたASIA AVENGERSは30分、コーナーキックからbensonjai227がヘディングシュートをニアに放つが、惜しくもゴールキーパーに阻まれる。
44分にはLEVER ONのPremium__G-ZONEからのクロスをaragumanがファーに走りこみヘディングシュートを放つが、これも相手ゴールキーパーのファインセーブに阻まれる。お互い0-0のまま後半戦へと突入する。

 試合が動いたのは54分、右サイドハーフのkohei22から右サイドバックのnecotimに落とし、右サイドに流れたトップ下alvinyau0331に渡すと、ニアに低めの早いクロスを送る。これをフォワードのbensonjai227が頭で合わせると、ボールはLEVER ONのゴールキーパーstriking-forceの手をかすめながら、ネットを揺らし、ASIA AVENGERSが大きなアウェーゴールを奪った。

 なんとか同点に追いつきたいLEVER ONは71分、ASIA AVENGERSのセットプレーをディフェンスリーダーのRAZGRAIZ-7が凌ぐと、そのボールをaragumanが拾いPremium__G-ZONEへ渡ると、オフサイドラインぎりぎりから抜けだしたHolynoelを見逃さず絶妙のスルーパスを送る。ASIA AVENGERSのディフェンスを置き去りにしたHolynoelはゴールキーパーが飛び出してきた所を寸前で右に併走していたMeru-Cafeへ渡すと、これをきっちりと流し込み早い段階でLEVER ONは同点に追いつくことに成功した。



 1stlegはこのまま1-1で終了。LEVER ONはアウェーゴールの重荷を背負ったまま2ndlegへ入ることになった。

 2ndleg、最低でも1点必要なLEVER ONは攻撃に人数をかけるものの、焦りもあってかプレーに冴えが感じられず、ASIA AVENGERSのディフェンスに簡単に引っかかる場面が目立つ。

 逆に浮き足立った所をASIA AVENGERSに突かれると、15分、混戦からbensonjai227にボールが渡るとゴール右上にシュート。ゴールかと思われたが、直前のファールをとられて無効に。続く20分、bensonjai227が空中戦で競り勝つと右のkohei22にボールが流れ、そのまま右足でダイレクトボレー。
これは惜しくもバーの左上へ外れるも、それぞれ決定的な場面を作らせてしまう。

 LEVER ONは時間が経つごとに固く閉ざされていくASIA AVENGERSのディフェンスに解決の糸口を見出せないまま前半は終了してしまう。

 後半、なんとしても1点もぎ取りたいLEVER ONは総攻撃を仕掛けたいはずなのだが、ASIA AVENGERSの組織的な守備の前に為す術なく、効果的な攻撃が出来ないまま時間だけが過ぎていってしまう。

 そして、0-0のまま試合は終了。

 アジア王者を決める戦いは、ASIA AVENGERSがアウェーゴール差で制し、1年ぶり史上初となる2度目の優勝を達成した。

【スコア】
1stleg
LEVER ON (H) 1-1 (A) ASIA AVENGERS
2ndleg
ASIA AVENGERS (H) 0-0 (A) LEVER ON

【AVPCL決勝戦】
LEVER ON vs ASIA AVENGERS

【今はこれを越える目標が思いつかない】
 試合終了後、ASIA AVENGERSのnecotimはこう振り返った。「LEVER ONがロングボールを多用してきた事もあって、持ち味であるハイプレスからのショートカウンターがあまり機能しなかった。LEVER ONは個々の対人能力が非常に高くカバーも早いので、崩すのが非常に難しいと感じました。セットプレーも脅威でしたね。それでも一瞬の隙を見逃さずに先制できた事、最後まで守りの集中を切らさなかった事が優勝に繋がったと思います」

 2度目のAVPCL制覇を達成した心境を聞いてみると、「この様な大きな大会で二度も優勝することができてとても光栄です。今はこれを超えるような次の目標がなかなか思いつきませんね」

 一方、惜しくも準優勝で終わったLEVER ONのPremium__G-ZONEはこう振り返る。「チーム全体の守備は上手くいっていた。ただ決勝という大舞台で緊張もあったのかいつも通りの攻撃が出来なかったのが悔やまれます。大舞台の経験値が多い、ASIA AVENGERSさんのほうが1枚上手と感じました」

 それでも、初出場ながら日本のクラブチームとして堂々たる戦いぶりを見せてくれたLEVER ONは「この大会をサポートしてくださったサッカーキング、運営、応援してくださった皆さんには本当に感謝しています。もし、夏の大会の出場権を獲得する事ができたら次こそは優勝してみせます!」

 次回大会となるAVPCL5thは8月以降に予定されており、日本からの出場権は6月中旬以降に開催が予定されている国内リーグ(JSL)から3枠同じ時期に開催予定の国内カップ(FCJC)から1枠が予定されている。

詳細はJSL公式twitterからアナウンスがあるので、出場を希望するFIFAクラブはチェックしておいてほしい。
https://twitter.com/FIFA_JSL

AVPCL情報
https://www.facebook.com/FifaAcl

[参加国、地域]
日本、香港、韓国、台湾、シンガポール、中国、インドネシア、マレーシア、タイ
(合計185クラブ、選手数約2000人)

主催:JeFA

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