2013.10.15

寺田ちひろさん「終盤戦は“癒し系”の齋藤学選手と大前元紀選手の激しいプレーに注目です!」

スカパー『Jリーグマッチデーハイライト』でMCを務め、今シーズンも毎週熱戦の模様を伝えている寺田ちひろさん。TBS『王様のブランチ』ではレポーターとして数多くの撮影をこなしながら、撮影の合間にはサッカー雑誌や試合映像をチェックしてJリーグの勉強を欠かさない寺田さんが、今後のJリーグへの期待を語ってくれました。

インタビュー=大倉悠 撮影=兼子愼一郎

――今シーズンもJリーグは終盤戦に突入しました。1シーズンの早さに驚きますね。

寺田ちひろ 毎年、Jリーグで季節を感じているんです(笑)。新しいシーズンが始まったから春だなぁ、ナイトゲームが多くなったから夏だなぁとか(笑)。特に終盤戦は時間の流れが一段と早く感じそうなので、見逃すことのないようにしっかりチェックしていきたいと思います。

――終盤戦で注目しているプレーヤーはいますか?

寺田ちひろ やっぱり札幌のレ・コン・ビン選手には注目していきたいですね。ベトナムサッカー界との“架け橋”的な存在になってほしい。監督で注目しているのは甲府の城福浩監督です。普段はジェントルマンなイメージなのに、試合中は燃えている姿が印象的で。甲府の監督に就任される前に、番組に出演していただいた時にもすごく紳士的なイメージがあったんですが、ピッチサイドではその雰囲気が全然変わるから、選手たちと一緒になって戦う姿が素敵だなと。甲府はサポーターも含めて一致団結しているイメージがあります。

――今シーズンここまで印象に残っている出来事は?

寺田ちひろ ここまで日本人選手が上位にランクインしている得点王争いは珍しいですよね。ここまで来たら是非、日本人選手に1位を取ってほしいなぁと。日本代表入りに直結してくる部分もあるし、プレッシャーもあると思うけど頑張ってほしいです。

今シーズン見ていて改めて感じたのは、Jリーグの展開は本当に毎シーズン読めないんだということ。監督やメンバーがあまり変わっていなくても、昨シーズンと比べて調子が変わってしまうこともあるし。シーズン開幕前の優勝予想とは大きく変わりましたからね。1年を通して見てみないと本当に分からない。思っていないようなことが起こるリーグっていうのは、やっぱりJリーグの面白さだなと思います。今シーズンは横浜FMのように、ベテラン勢と若手選手が上手く融合したチームが好調をキープしていますね。Jリーグをあまり見たことのない人でも分かるような、有名選手が活躍しているシーズンだとも感じました。再ブレイクした選手、そして新たなスターも誕生して、ますます注目プレーヤーが増えました。若手で言えば、齋藤学選手にも注目しています。素朴な雰囲気で唯一無二の“学”顔ですよね(笑)。

――2015年から2ステージ制がスタートするとなると、楽しみ方が変わってきますね。

寺田ちひろ 今シーズンのJリーグを見ていて驚いたのは前半戦、後半戦でこれほどまでに調子が違うんだということ。2ステージ制となった場合、今シーズンの後半戦で考えれば鳥栖が優勝する可能性が高いということですもんね。そうなると夏の補強も大きく影響してくるだろうし、勢力図がまた変わってくるんだろうなという面白さがあります。

――実際にチームに復帰した大前元紀選手の活躍もあって、清水は後半戦で調子を上げていますよね。

寺田ちひろ そうですよね。高木俊幸選手とのコンビネーションも抜群で、大前選手が戻って来たことで、高木選手も調子を取り戻した感じ。大前選手自身も日本代表入りを絶対に狙っていると思う。ずっと思ってたんですけど、大前選手って『とっとこハム太郎』に似てませんか(笑)? プレースタイルもすばしっこい感じで、ハムスター感がある(笑)。学選手もそうですが、癒し系ですよね。でもそういう選手が激しくプレーしている姿を見ると、ますます応援したくなりますね。

日本代表が強くなるためには多くの選手に海外でプレーしてほしいと思うけど、とはいえJリーグのことを考えると……。実際に柿谷曜一朗選手の活躍でC大阪のお客さんが増えているというケースもあるし、きっかけはどんなことでもいいからJリーグを見に来てもらって、選手にはいい試合を見せてもらって、会場に足を運ぶ人が少しでも増えていってほしいですね。

――来年はいよいよワールドカップ(W杯)が開催されます。W杯はどのように伝えていきたいですか?

寺田ちひろ 前回の南アフリカW杯の時はサッカー番組を担当して1年目だったこともあり、とにかく数を見ることが大事だなと思って予選から全試合見たんです。だから今大会も全試合見られたらいいなぁと。4年前の自分からどれだけ成長できているかなぁ。もしブラジルW杯にお仕事で携わらせていただく事ができたら、日本から応援している人たちに分かりやすく伝えていきたいです。

――日本以外の代表チームにも注目していますか?

寺田ちひろ 前回のW杯の時は(ディエゴ)フォルラン選手がライオンみたいでカッコイイっていうのと、甲府の羽生直剛選手にそっくりのドイツ代表の(メズート)エジル選手が印象に残っています(笑)。外国人選手は体格も大きいからプレーも迫力があるし、観客席に来ている選手たちの彼女や奥さんがカメラに映るのも楽しみだったり(笑)。

家で一人で試合を見ている時もゴールシーンでは雄叫びを上げたり、リアクションが大きいんですけど(笑)、やっぱりみんなで見ると楽しい。以前この番組の控室でスタッフさんたちと一緒に日本代表戦を見た時も「アディショナルタイムは2分?」「いや、3分じゃない!?」みたいなやり取りだけですごく盛り上がって(笑)。やっぱりサッカーは静かには見られないですね。

寺田ちひろ
寺田ちひろ(てらだちひろ)
2010年3月から『Jリーグアフターゲームショー』、2012年3月からは『マッチデー Jリーグ』のMCに就任し、現在は『Jリーグマッチデーハイライト』を担当。スカパー!のサッカー番組キャスターを歴任している。現在は『王様のブランチ』のリポーターとしても、多くのコーナーに出演している。

Jリーグマッチデーハイライト

J1・J2各マッチデー(試合開催日)に行なわれた全試合のハイライトを紹介する Jリーグハイライト番組。全ゴールシーン、スタメンフォーメーションや戦術分析、選手や監督のインタビューなど、各試合をじっくりと振り返る。 J1・J2試合開催日の最終試合終了直後~生放送

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