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E-1選手権で実現する“優勝を懸けた日韓戦”…韓国代表のことをもっとよく知る8つのトピック

2022.07.27

[写真]=Getty Images

 本日27日、EAFF E-1サッカー選手権決勝大会・第3節の日本代表対韓国代表の試合が行われる。日本代表は2013年大会以来4大会ぶり2度目の優勝、韓国代表は2015年大会から続く4連覇へ向け、宿命のライバル対決に臨む。そんな注目の一戦に向けて、ここでは韓国代表にまつわる8つの情報を紹介する。

1. 日韓戦で負け続きの韓国代表

 男子A代表同士の日韓対決は、昨年3月に日産スタジアムで行われた国際親善試合以来、約1年4カ月ぶり。当時、韓国代表が0ー3の完敗を喫した試合は「横浜の惨事」と呼ばれ、今も韓国サッカー界の苦い記憶として残っている。最近でも、今年6月のUー16インターナショナルドリームカップとUー23アジアカップではいずれも0ー3で敗れ、今回のE-1では女子A代表がなでしこジャパンに1ー2で敗れた。各カテゴリーでライバル相手に負けが続いているだけに、是が非でも雪辱を果たそうと燃えているはずだ。

2. 豊田スタジアム初の日韓戦

 日本国内ではこれまで、前出の日産スタジアムをはじめ、味の素スタジアムや札幌ドーム、埼玉スタジアム2002、国立競技場などで日韓戦が行われたが、豊田スタジアムでは今回が初開催となる。ただしA代表以外では、2009年8月の第10回豊田国際ユースサッカー大会でUー16世代による日韓戦が豊スタで行われていて、今回の韓国代表メンバーのうち、当時の試合にはクォン・チャンフン(金泉尚武)が先発フル出場、パク・ジス(金泉尚武)がベンチ入り。結果は日本が2ー0で勝利している。

3. 韓国代表キャプテンは元Jリーガー

[写真]=Getty Images


 今大会で韓国代表のキャプテンマークを巻くのは、かつて2012~2014年にアルビレックス新潟でプレーした左サイドバックのキム・ジンス(全北現代モータース)。本来は元ガンバ大阪のキム・ヨングォン(蔚山現代)が務める予定だったが、胃腸炎によりメンバーから外れたため、臨時ながら自身初のA代表キャプテンを務めることになった。E-1は今回が4大会目の出場で、開幕前には「目標は当然優勝。日韓戦はいつも以上に結果が重要なだけに、必ず勝利したい」と意気込みを語っていた。

4. 日韓戦の韓国代表守護神は……

[写真]=Getty Images


 韓国代表はここまでの2試合で大幅なローテーションを行い、メンバー26人中25人がプレーした。GKのポジションではキム・ドンジュン(済州ユナイテッド)が中国代表戦、ソン・ボムグン(全北現代モータース)が香港代表戦に出場し、A代表デビューを飾ったなか、日韓戦では今大会唯一出番のないチョ・ヒョヌ(蔚山現代)がゴールマウスを守ると見られている。昨年3月の日韓戦では、前半のみの出場で2失点を喫する屈辱を味わったが、今回は韓国代表を救うビッグセーブを見せられるだろうか。

5. 絶対的司令塔が途中離脱

[写真]=Getty Images


 前回のE-1では日韓戦で決勝点を決め、韓国代表を優勝に導くとともに、自身も大会MVPに輝いたファン・インボム。今大会でも初戦の中国代表戦に先発出場し、ビルドアップの起点としてチームの得点に絡む活躍を見せていたが、海外移籍の関係で7月24日に代表を離脱した。現在のパウロ・ベント監督体制において、ファン・インボムは中盤の絶対的司令塔として存在感を発揮していただけに、彼の不在は日韓戦に向けて大きな痛手となりそうだ。

6. 2人の2部リーガー

2部からA代表入りしたイ・ジェイク(左)とチョ・ユミン(右)  [写真]=Getty Images


 今回の韓国代表には、イ・ジェイク(ソウルイーランドFC)、チョ・ユミン(大田ハナシチズン)という2人のKリーグ2(2部)所属選手が招集されている。イ・ジェイクは2019年のUー20ワールドカップで日本と対戦経験があり、過去に在籍したロイヤル・アントワープ(ベルギー)では三好康児とチームメイトだった。チョ・ユミンも2018年の第18回アジア競技大会で日韓戦を戦っており、現所属の大田では、元京都などの石田雅俊とチームメイト。ちなみに、今年11月にはK-POPガールズグループT-ARAの元メンバー、ソヨンと結婚予定だ。
  

7. 再会が期待される元FC東京コンビ

 韓国代表のナ・サンホ(FCソウル)と日本代表の橋本拳人(ウエスカ)は、かつて2019年シーズンにFC東京で共闘した元チームメイト。当時は背番号でもナ・サンホが「17」、橋本が「18」と隣同士だった2人は、今回の日韓戦で久しぶりの再会を果たすことになる。前回のE-1ではともにFC東京所属で両代表に選ばれていたが、橋本が負傷により途中離脱したため、ピッチ上でのマッチアップは実現せず。現在はどちらもFC東京を離れた身だが、約3年越しに日韓戦での“元チームメイト対決”が見られるかに注目したい。

8. 唯一の“海外組”クォン・ギョンウォン


 国内組中心の韓国代表において唯一海外リーグから招集されたのが、ガンバ大阪のクォン・ギョンウォン。日韓戦に向けては「今回選ばれた日本代表メンバーのことはよく知っている。全員が優れた選手だ」と警戒心を示しているだけに、Jリーグで対戦経験のある日本の選手にとっては、高い壁として立ちはだかることになるだろう。なお、クォン・ギョンウォンとしては、8月27日のJ1リーグで名古屋グランパスとのアウェーゲームを戦うに先立ち、自身初めて豊田スタジアムでプレーすることになる。

文=姜 亨起(ピッチコミュニケーションズ)

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