2015.08.31

EXILE CUP 2015東海大会が開催…静岡のPIVOが“負けん気”とチームの総合力で優勝を果たす

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 小学4年生から6年生を対象としたフットサル大会「EXILE CUP 2015」の東海大会が8月23日、岐阜県の長良川競技場で開催された。9月23日に愛媛県で行われる全国大会への切符を懸けて52チームによる熱い戦いが繰り広げられた。

 開会式では劇団EXILEの小野塚勇人さん、E-girlsのAyaさんと重留真波さんが登場した。「今日はみなさんの熱い試合を楽しみにしていました。フェアプレーで全力で駆け抜けてください!」(小野塚)、「私も高校生の3年間、毎日フットサルをしていた経験があるので、今日はみなさんの活躍を見られるのが本当に楽しみでした。全力で力を合わせて頑張ってください」(Aya)、「天気のいい中でみなさんの試合を見られることを楽しみにしてきました。熱中症だったり、体に気をつけて水分を摂って、最高に輝くプレーをしてください」(重留)とそれぞれに熱いエールを送った。

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 岐阜県サッカー協会の辻博文会長からの激励の言葉の後は、「EXILE CUP」恒例の「EXダンス体操」でウォーミングアップし、会場がひとつになったところで熱き戦いの火蓋が切って落とされた。

 長良川の清流や織田信長が天下統一を夢見た岐阜城の至近で行われた今大会。前回の優勝チームである聖隷JFCを軸に個性豊かなチームが集結し、全国へのたった一つの席を争う。聖隷JFCの伊藤正剛監督代行は「守備面と攻撃面のポイントをいくつか伝えて、あとは本人たち次第。昨年も参加させていただいて、雰囲気は掴めていると思う」とコメント。昨年の優勝メンバー10人うち、残った5人の選手たちとともに頂点を目指す。

 注目点について大会関係者は「昔から東海はサッカーのレベルが高く、フットサルも同じ。個人の力が見どころになりそう」と話すように、予選リーグでは大人顔負けのテクニックを披露する選手が多数見受けられた。

 中でも目を引いたのは、BIANCO CFの2選手。DFを統率する加納琉雅君と、攻撃にアクセントを加えた岡田零央君のコンビだ。足下の技術に長けた加納君がチーム全体のバランスを取り、チームメイトより一回り体格の小さい岡田君がドリブルや創造性あふれるプレーで会場を沸かせた。BIANCO CFは初戦でコヴィーダを12−0で下し、上々の滑り出し。続くPIVO戦では4−2で敗れたが、第3戦ですえのライトニングスCを9−0で撃破し、リーグ2位ながら得失点差で全体2位のうち上位3枠に滑り込んでギリギリで決勝トーナメントに進出した。

 さらに予選リーグでは女子選手の活躍が大会をさらに盛り上げた。ゴレイロを含めてチーム全員が女子で構成されたJUVEN.FC.FLORは、「サッカーは女子の生涯スポーツ」という理念の下、U−10からO−40までのカテゴリーをそろえているクラブチーム。初戦となった全員男子のチーム802を2−0で下す波乱を巻き起こした。しかし、“女子対決”となったクワトロガールズFC戦では先制を許した後に立て続けに失点し、惜しくも敗戦。予選第3戦でも男子チームに敗れ、予選リーグで姿を消す結果となった。丸茂貴志監督は「フィジカル面などは男子チームに負けないように練習してきたが、個々の技術の差が出てしまった」と分析し、「岐阜県ではフットサルができる環境がなかなかないので、とてもいい機会になりました。来年リベンジしたいですね」と頼もしく語った。

 決勝トーナメントには静岡の強豪・PIVO、昨年王者の聖隷JFC、地元・岐阜県のFCグリフォンなどが順当に駒を進めた。中でも聖隷JFCは予選3戦で圧倒的な攻撃力を見せつけた。運動量豊富なプレスがハマり、次々とゴールネットを揺らし、大会最多の41得点を叩き出した。

 予選リーグ後には対戦カードの抽選が行われ、決勝トーナメントがスタート。それぞれが熱い思いを胸に、ピッチ上での戦いはさらにヒートアップしていった。ベスト8を懸けた一戦は、全チームがゴールを奪う白熱の好ゲームが続いた。

 準決勝にはPIVO、聖隷JFC、BIANCO CF、Football Club maximo 知多の4チームが進んだ。昨年王者の聖隷JFCは、序盤こそ均衡を保っていたが、後半にPIVOに連続得点を奪われると守備が崩壊。衝撃の4失点でまさかの準決勝敗退となった。敗戦後、伊藤正剛監督代行はすぐさま選手たちを集めて青空ミーティングを開始。その輪が解けた後に取材に応じ、「私たちがやりたかったことをすべてやられてしまった。自分たちと比較するとPIVOさんはミスが少なかったですね」と悔しそうに話した。

 準決勝のもう一カードでは首の皮一枚で予選リーグを突破したBIANCO CFがFootball Club maximo 知多を下し、決勝進出。竹中秀謙監督は「静岡のPIVOさんに苦戦しましたが、何とかここまで来られた。いい終わり方ができるようにしたい」と決勝へ意気込みを語った。

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 決勝では予選リーグで対戦したPIVOとBIANCO CFの再戦が実現した。リベンジマッチは、めまぐるしいシーソーゲームとなった。先制はPIVO。しかし、わずか1分後にBIANCO CFが個人技でゴールネットを揺らしてすぐさま同点とし、前半を終える。後半2分にはついにBIANCO CFが逆転するが、そこから静岡の名門が牙を剥く。同2分、3分と連続でゴールを挙げて一気に再逆転。BIANCO CFはゴレイロが好セーブを連発するが、3−2で試合終了のホイッスルが鳴った。

 惜しくも逆転優勝に届かなかったBIANCO CFの守備の要である加納君は「悔いのないプレーができたけど、まだまだだと思った。また練習から頑張ります」とコメント。攻撃の中心だった岡田君は「ドリブルは良かったけど、守備がダメだった。次からは攻撃も守備もできるようになりたい」と悔しそうに語った。

 優勝を果たしたPIVOの石神恒行監督は「炎天下の中で7試合もあったので、選手たちの疲労を一番に考えていた。予選リーグはアドバンテージがあれば、控えの選手を起用して、選手全員で決勝まできた。最後まで集中を切らさずにできた」と大会を総括。「先週、バーモントカップ(全日本少年フットサル大会=ベスト16で敗退)で揉まれてきたので、その反省を踏まえてできた」と全国でのリベンジの気持ちが優勝への原動力となったようだ。

 決勝では一時逆転を許したが、「逆転して勝てる気持ちは、めっちゃありました」と話すキャプテンの酒井柊維君。「いつもの大会のようにスロースタートとなりましたが、芝に慣れていないこともあって最初は難しかったけど、大会が進むにつれて声を掛け合って、いつもどおりにできた。決勝の相手はリーグ戦で僕たちに負けていて、強気でくると思っていた。僕たちも気持ちで負けないように戦えたのが良かったです」と勝因を語った。

 大会終了後にはFC岐阜の恩田聖敬社長が閉会の挨拶を行い、「ここにいる全員の代表として全国大会を楽しんできてください」とPIVOの選手たちにエールを送った。“負けん気”とチームの総合力で厳しい東海大会を制したPIVOが静岡、そして東海の代表として全国の頂点へと駆け上がる。

EXILE CUP 2015 公式HP