2015.08.05

森重真人×リリー・フランキー特別対談 ~リリーとモリゲと、時々、おでん~

「Life with F.C.TOKYO」をメインテーマに選手たちのオフ・ザ・ピッチの姿に迫るFC東京公認マガジン『BR TOKYO』vol.11が発売されている。

「FC東京×映画」が特集テーマの今号では、FC東京の選手が好きな映画アンケートや、マッシモ・フィッカデンティ監督のイタリア映画についてのインタビューなどを収録。

表紙を飾った森重真人選手と、最近は映画俳優としても大活躍のリリー・フランキー氏の対談は必読だ。

他にも羽生直剛選手とm-floの☆Taku Takahashi氏との特別対談や、FC東京の選手が都内のお気に入りスポットを紹介する「東京散歩」など、公認マガジンならではのコンテンツが盛りだくさん。

FC東京の選手の少年時代からプロになるまでに迫る「青赤YOUNGER DAYS」では林容平選手が登場。

「青赤レジェンド列伝」では、FC東京時代に多くのサポーターから愛された金沢浄氏が過去・現在・未来について語っている。

今回は、『BR TOKYO』に掲載されている森重選手とリリー・フランキー氏の対談から一部をお届けしよう。

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●写真=KOZUMI(A.K.A.)

おでんくん誕生はおでんを食べていた時

リリー どうも、初めまして、リリー・フランキーです。今日はよろしくお願いします。

森重 初めまして。おでんくんとコラボさせてもらって、本当に似てるなと思っていました。

リリー 僕も初めて森重選手を見た時に「あっ、本当に似てる」って思って(笑)。

──最初、サポーターのゲーフラ(ゲートフラッグ=両手で持つ手製の応援旗)で「おでんくん」と森重選手が似ていると話題になったとお聞きしました。

森重 実はプロ1年目にサポーターの方に、似ているねって言われたんです。でも東京に来てから、サポーターの方にゲーフラを作っていただいて、試合会場で掲げてもらって。そこから一気に広がりましたね。

リリー おでんくんは、最初は子ども番組のコーナーで放送されていたものでしたからね。だから、よほどじゃないと、お子さんがいるご家庭以外で大人の方に見られる機会というのはなかったと思うので、サッカースタジアムでいろいろな人におでんくんが見られるようになったというのは、うれしいですね。

──キャラクターはどういう時に思いつくのですか?

リリー おでんくんは一瞬でしたね。おでん屋でおでんを食べていて、そこのおばちゃんにメモ用紙を借りて描きました。

森重 そうなんですか!

リリー どのキャラクターもそうなんですけど、長い時間考えすぎると、こねくり回して変になっちゃう。おでんくんもあとちょっと考えていたら、マントを付けたりとかグチャグチャになっていたと思う。だから最初の何にもない状態がいいんです。

──森重選手のキャラクターを描かれた時はどのような感覚でしたか?

リリー おでんくんの世界は空想の世界ですけど、実在する人とコラボレーションすることはなかなかないので、素直にうれしかったですね。森重選手に外の世界に連れて行ってもらったという感じがします。

──リリーさんは普段から昼夜逆転の生活をされているとお聞きしました。

リリー そうなんです。夕方に起きて翌日の朝に寝る、という生活をしてます。だから、逆に代表戦とかも、とんでもない時間にやっている試合はバッチリ見られるんです。

森重 海外でやっている試合とか。

リリー そうそう。

──サッカーの試合をご覧になることもあるんですか?

リリー これまではほとんど見てません。テレビで偶然流れてると見るくらいですね。でも、森重さんとおでんくんがコラボさせてもらって以来、「あっ、FC東京やってる」とか気になるようになりました。

森重 本当ですか?

リリー やっぱりそういうご縁があると好きなチームができますよね。

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●写真=KOZUMI(A.K.A.)

「いいとも!」に遅刻 新宿前乗りは苦肉の策

──お二人の東京という街の印象について聞かせてください。

リリー うーん。やっぱり憧れはありましたね。でも、初めて上京した時から、もう33年くらい住んでますけど、今でも“自分の街”だと思ったことは一回もないですね。逆に森重さんみたいに奥さんが実際に東京の方で、その地元に住んでいるとさすがに地元感みたいなのが出てくるんじゃないですか?

森重 そうですね。でも僕の家は東京の中でも割と自然の多いエリアなので、結構すんなりなじめましたね。ちょっと都心に出ると、やっぱり“東京”という感じがあります。

リリー 僕が大学生の時に上京して、初めて住んだのは立川で、近くの駅ビルでバイトしてました。あの時は知り合いの紹介で、『アフタヌーンティー』ってお店で毎日スコーンを焼いていました。お店に送られてくるスコーンにバターを塗って焼く、のくり返しで。でも、クビになっちゃいました。

森重 どうしてですか?

リリー 遅刻でしょうね、たぶん。

──遅刻は結構されるんですか?

リリー 多いですね。でも、今日はきっちり来ましたよ! 今日は一番最初の仕事には遅刻したんですが、この対談は3個目なので。どんどん帳尻が合ってくるんですよ。以前に比べると、だいぶ遅刻しなくなりましたね。

森重 遅刻するのは、この時間に来てくれっていうのが嫌なんですか?

リリー いや、行く気は満々なんですよ。

森重 気が付いたら時間が、みたいな感じですか(笑)。

リリー なんかモタモタし始めちゃうんです。そのモタモタしてるうちに「信号が全部青だったら間に合うはず」とか思っていると、時間どおりに着かないんです。むしろ、なんで遅れちゃうのかが分からない(笑)。

──サッカー選手は遅刻厳禁ですよね?

森重 そうですね。遅刻すると罰金です。チームによって金額に違いはあると思いますが。

リリー 試合の何分前までには絶対にいないといけないとかあるんですか?

森重 試合の前は試合食を取るんですよ。だから、試合の3時間前に必ずみんなで集まって試合食を取って、エネルギーを補給します。

リリー へぇ。その試合食ってどんな食べ物なんですか?

森重 基本的に炭水化物です。すぐにエネルギーに変わるご飯、パスタ、フルーツなどの軽食をみんなで揃ってクラブハウスで食べます。

リリー じゃあ、いないとすぐに分かりますね。

森重 そうですね(笑)。練習ではたまに遅刻する人はいますけど、試合の日はさすがにいないですね。やっぱり試合の日はピリピリしているので。

──森重選手は遅刻はしないですか?

森重 しないですね。むしろ早めに家を出るタイプです。でも、独身の頃はたまに遅刻して、罰金を払ったこともありました。

──罰金の制度は誰が決めるんですか?

森重 基本的には選手間で決めています。チームによっては罰金が倍々になっていくところもあるらしいです。

リリー 倍々は嫌ですね……。

──リリーさんはすごいことになりそうですね(笑)。ちなみに日本代表の時には、さすがに遅刻をする選手はいないですよね?

森重 遅刻はないですけど、海外でプレーしている選手が日本に帰ってきた時は時差もあるので。調整が難しいんですよ。それでも、しっかりと集合時間に間に合わせてくるのはすごいですよね。

──リリーさんも時差はだいぶありそうですね。

リリー そうなんですよ。だって、だいたい飲んで帰ってきて、『めざましテレビ』を見てから寝る、という生活ですから。だから『めざましテレビ』は自分にとっては深夜番組なんで、相当いやらしい目で見てますけどね(笑)。

森重 いやいやいや(苦笑)。

リリー 『めざましテレビ』見て、さらに小倉さん(『とくダネ!』)まで起きていたら、もうかなり夜更かししてるなって感じです。

森重 本当に昼夜逆転なんですね。

リリー そうなんです。映画の撮影はとんでもなく朝早いので、もう寝ないで行きます。だから、朝一の撮影はほぼ徹夜で行ってるんです。

森重 そういう時もお酒は飲んでるんですか?

リリー 飲まないと眠れないし、飲むと起きられない。だから撮影は寝ないで行くしかない。

――映画の撮影の時はさすがに遅刻しないんですか?

リリー あんまりしないですね。例えば日曜に川越で撮影っていうのがあって、うちから川越までたぶん50分くらいだと思うんですけど、うちの事務所では前乗り(前泊)するかどうかっていう話になってるくらいですから。絶対に遅刻しないように対策を練ってます。以前に、まだ『笑っていいとも!』がやっている時にテレフォンショッキングに何度か出させてもらったんですが、毎回遅刻しちゃってて、番組始まる前にタモリさんに挨拶したことがないくらい。今度遅刻したらヤバいぞっていう時には、新宿に前乗りしたことがありますからね。

森重 新宿にですか?

リリー その時は中目黒に住んでたんですが、できる限り近くにいたほうが遅刻しないだろうと。

森重 すごい(笑)。

リリー それでまた油断して、ちょっと遅れちゃったんですけどね。

森重 結局(笑)。

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●写真=KOZUMI(A.K.A.)

ワンシーンのために1年を掛けるこだわり

――リリーさんは現在上映中の『海街diary』にご出演されていますが、どのような役柄ですか?

リリー 鎌倉で食堂をやっているおじさんです。4姉妹(綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず)とか、そのお父さんをよく知る人物ですね。

──『海街diary』では、広瀬すずさんのドリブルシーンが「うますぎる」と話題になっています。

森重 ああ、僕もその映像、見ましたよ。確かに、すごくうまかったです。

リリー すずはこの映画の撮影に入る1年前から、サッカーの練習をしていたそうです。

森重 そうなんですね。サッカーの経験がない人がドリブルをすると、どうしてもぎこちなくなってしまうんですけど、広瀬すずさんのドリブルは、プロから見ても「ああ、サッカーやっている人だな」というくらいうまいですね。

リリー ラジオの収録で、さっきまですずと一緒だったんだけど、この対談と順番が逆だったら、「さっき森重さんが褒めてたよ」って言えたのに。「お前、いいドリブルしてるらしいぞ」って。

森重 本当に、なんの違和感も感じないくらいのいいドリブルでしたね。

リリー 本当に1年間サッカーの練習をして、1年間掛けて撮影して、その間もサッカーの練習をしてたと思うんですよ。だから、そこに着目してくれるとうれしいと思います。サッカーの練習を撮影前からずっとやっていて、でも、映画で使われるのって本当に1分とか2分だけじゃないですか。でも、そのために準備している時間は膨大だから、そういうところを見てくれる方もいると、すずもやってて良かったと思えるだろうし。監督によっては、「別にうまい下手は分からないように撮るよ」っていう人もいるけど、是枝裕和監督はそこは妥協せず、きっちり求めるタイプなんです。

──長回しで撮影されているので、上手いのがより分かりますね。

リリー それはうれしいことですよね。やっぱりそういうところで本当にサッカーの目が利く人が見て「ん~これは言うほどじゃないな」って思ったら、映画を観るテンションも下がったりしますからね。

森重 でも、映画ってすごいですね。それだけ練習をして少ししか披露するシーンがないなんて。

※森重選手とリリー・フランキー氏の対談の全文は本誌でお楽しみください。

『BR TOKYO』は、下記にてお買い求めいただけます。
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