<<enter caption here>> at Olimpico Stadium on September 1, 2014 in Rome, Italy.
ユヴェントスのシンボルとして、イタリア代表として世界の頂点に立ったアレッサンドロ・デル・ピエロが9日、プロの現役サッカー選手として40歳の誕生日を迎えた。イタリアからオーストラリアのリーグへ、そして現在はインドサッカー界で新しい経験を積んでいるデル・ピエロ。節目の年に自身のサッカー人生を振り返り、また同時に多くの関係者から祝福コメントが贈られた。
ユーヴェの選手として6回のスクデット獲得、チャンピオンズリーグ優勝からクラブワールドカップ制覇、またイタリア代表しては2006年にアッズーリの一員として世界一となった。輝かしい栄光の記録を残しながら、今なお現役でボールを追いかける日々だ。インドというサッカー後進国で新たなキャリアを積むデル・ピエロの振り返るプロ人生とは、いったいどんなものだろうか。
FWとして最も印象に残っているのは自身もゴールを決めた2006年7月4日、ドルトムントで行われたドイツW杯準決勝の試合だという。そしてまた、最高に深く喜びを味わったのは「2006年7月9日、ベルリンでW杯を制覇した時だった」と、サッカー選手として集大成の大会だった。当時のデル・ピエロは31歳で、サッカー人生キャリアにおいて一つの結果を出すにふさわしい時期だったに違いない。「もう一度、あの瞬間を生きてみたいと思うのはいつ?」という質問にも「2006年のW杯」と答えている。
そしてまたユーヴェでセリエB降格処分になった際や、選手生活でけがをした時のことについても振り返っている。「セリエBについては何もわからなかった。でもそこから再び立ち上がり、自分たちの力を証明できた。けがはつらかった。ただその分、より強くなれるチャンスをくれた」と話した。
そんなデル・ピエロと縁のあった人々も祝福のメッセージを贈った。まずユーヴェ時代の元チームメイトから。セリエAで監督1年目のフィリッポ・インザーギからは「40歳? おめでとう。現役でプレーしていてすごいよ。でも本気で監督になりたいんならちょっと考えたほうがいい。簡単なことじゃないからさ」と将来的にライバルになる可能性のデル・ピエロにメッセージが贈られた。
またアンジェロ・ディ・リービオは茶目っ気たっぷりの内容だ。「もうサッカーはやめて家に帰れよ。確か以前は週に1、2回は連絡を取っていたはずなんだが、時差の関係でややこしくなっていないか? いつ電話していいものやら全くわかんないんだよ」とぼやいた。ユーヴェ時代、そして2006年の代表で栄光の時を共有したマルチェロ・リッピ氏は「アレッサンドロは真のチャンピオンだ。特別なクオリティーのある人物だからだ。年齢だけではない。完璧なサッカープレーヤーだ」と絶賛した。
インドでのキャリアの後は「全くわからない」という未知数のデル・ピエロ。いずれ指導者として次世代を育てるのか、また新しい別の道を歩むのか…。いずれにしても、サッカー界を離れることなくいつまでも輝いていてほしいものだ。